関西大学校友会の田中義信会長(左)から表彰状を受け取る高橋大輔さん=関西大学千里山キャンパス

関西大学の卒業生組織・関西大学校友会が22日、千里山キャンパスで行われた2023年度の校友総会で、5月に現役引退したフィギュアスケーターの高橋大輔さん(37=08年文卒)を表彰した。

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校友会は、高橋さんがフィギュアスケートを通じて関西大学の名声を高めたとして、校友会表彰することを決めた。

高橋さんは2004年に文学部に入学し、08年に卒業。大学院文学研究科へ進学し、15年まで約12年間の関大生生活を送った。その後、関西大学たかつきアイスアリーナを拠点とするフィギュアスケートクラブチーム・関西大学KFSCに所属。3度の冬季五輪出場2010年バンクーバー五輪での銅メダル、世界選手権優勝、アイスダンスでの活躍…と、表彰状にはこれまでの偉業が細かい字で記されていた。

高橋さんは「今年をもって現役生活からは退くことになったんですけど、気持ちを言えば、2026年のオリンピックまでは本当はしたかったというのがあったが、右ひざが限界というのがあった」と思いを語った。

関大生時代に迎えた2014年の現役引退時を振り返り、フィギュアから離れたいという気持ちが強かったとした高橋さん。「その次の復帰までの4年間の間に、フィギュアスケートというものが一番必要なことだと。フィギュアスケートというものが私をつくっているんだなと実感しました」と、氷上にかける決意を明かした。

2018年に現役復帰し、村元哉中さん(30=16年人間健康卒)との〝かなだい〟で未知の世界へ足を踏み入れた。「現役復帰してから…5年間ですかね。本当に充実した日々を過ごすことができ、アイスダンスという競技に触れて全く新たなことを知ることができた」と、2度目の引退への過程をなぞった。

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今後について、高橋さんは「僕自身エンターテイメントということがすごく好きなので、これからはフィギュアスケートとエンターテイメントとしての可能性を自分自身探していきながら、いろんなことに。まだ漠然ですけど」と進路を語った。

フィギュアスケートの認知度は高いとしながらも、実際に見に行くまでのハードルが高いとして「もっとより一層身近なものにフィギュアスケートを感じられるような、エンターテイメントの要素があるアイスショーをプロデュースしていきたい」とプロデューサーとして腕をまくる。

4年間ほどインプットして、力をつけてからアウトプットしていきたいと強調。「たくさんの人にお世話になったので、還元ということをやっていきたい。まだまだ成長を求めて、精進していきたい」と結んだ。これまで学長表彰、大島鎌吉スポーツ文化賞、特別表彰など関西大学の賞を総なめにしている高橋さん。次の顕彰では、新たな功績が表彰状にびっしりと書き加えられることだろう。【佐野日向子】

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