関西大学の2024年度入学式が1日、千里山キャンパスで行われ、新入生6832人が関大生としての第一歩を踏み出した。中央体育館では、13学部の新入生が午前、午後の2部に分かれ式典に。桜が咲き始めたキャンパスは、保護者を含めた約1万3000人でごった返した。
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式辞で、前田裕（ゆたか）学長（68）は「キャンパスの桜も、これから咲き誇らんと…まさにみなさんの気持ちを代弁しているように思います」と、新入生のはやる気持ちと3月30日にようやく開花が発表された桜を例えた。
前田学長は、新たな人との出会いの場で「心を溶かす」意味の英語のアイスブレーキングを引き合いに出し「きょう、皆さんひとりひとりのこころの氷が溶けて、それらが関西大学という器の中で混じり合い、4年後には、そこから社会という大海原に出て行くのです。その流れのひとつひとつに大きな夢や希望があります。皆さんの作る大きな夢の途中に関西大学があります」と呼びかけた。
同キャンパスの「関西大学」と書かれた門標や「関西大学入学式」と書かれた看板の前では、記念写真を撮ろうと長い列ができた。
政策創造学部に入学した岸田佐和さんは「夏のオープンキャンパスで雰囲気がよくて、にぎやかだったので関大を選んだ。中高一貫校だったので、久々の友だちづくりが不安…」と話した。外国語学部の林彩葉さんは「私大としては少人数で、教授との距離が縮まると思い決めた。英語の授業が一気に増えるのが不安。留学までに英語力を高めたい」と、4年間のキャンパスライフを頭に浮かべた。
2日から4日まで新入生歓迎オリエンテーションが行われ、5日から春学期の授業がスタートする。
【小野桃子、佐野日向子】
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