村元、高橋組「天国で会おう!」曲がり道を進む2人のラ・バヤデール

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アイスダンス・フリーダンスで演技する村元哉中、高橋大輔組=長野ビッグハット(写真:アフロ/JSF)

「フィギュアスケート・全日本選手権」(27日、長野ビッグハット)

アイスダンスのフリー ダンス(FD)が行われ、関西大学KFSCの村元哉中(かな、27=16年人間健康卒)、高橋大輔 (34=08年文卒)組は84.03点、合計151.86点で2位。カップル結成年で、全日本選手権の表彰台に立った。

【写真】NHK杯の表彰式で、優しい表情で村元さんにメダルをかける高橋大輔さん

演技を終えた2人に、惜しみない拍手が注がれた。村元さんは観客席に笑顔を向けたが、 26日朝の公式練習中に負った左足のケガはまだ癒えていなかった。

フリーダンス当日の公式練習でもまだ痛みは強く、不安が残る中での挑戦だった。村元さんは「なんとかします」としっかり前を向いてリンクへ向かい、高橋さんに心配をかけさせないよう何度も「大丈夫だからね」と声をかけた。そんな姿を見て高橋さんもまた「何とかなる」と覚悟を決め、パートナーを全力でサポートした。 

本番では高橋さんがターンで何度かバランスを崩すといったミスがあり、2人そろって「課題はもう本当に…全部です」と悔しそうに笑う。それでも、カップル結成の年にNHK 杯、全日本選手権という大きな舞台で表彰台に立った。高橋さんは「時間無い中でよくここまでできたなと思いますし、哉中ちゃんや僕自身が思い描くものの中で一緒に頑張ってくれて、すごく嬉しかった」と振り返る。 

フリーダンスで演じたのは、古典バレエの名作「ラ・バヤデール」。主人公のソロルが死んだ恋人のニキヤと幻覚の中で踊るというロマンティックなシーンだ。演技直前のリンクの上で緊張を和らげようと、この場面にちなんで村元さんが「See you in heaven.(天国 で会おう)」という言葉をかけた。

そんな村元、高橋組を、コーチのオレグ・エプスタイン氏やマリーナ・ズエワ氏、宮本賢二氏らが技術的・精神的な面でサポートしてきた。

村元さんは、マリーナコーチから電話があったことを明かし「素晴らしい着地点に行くに は、真っすぐな道は無い。素晴らしいゴールにたどり着くのは全部曲がり道で、綺麗な真っすぐな道は地獄にしか行かない」という言葉を贈られた。

一方の高橋さんも、宮本氏から「大ちゃんがしっかりしーや!」と喝を入れられたことで気合を入れ直した。アイスダンスの先輩でもある宮本氏からのアドバイスには、やはり心に響く重みがあったという。

早くも大きなアクシデントに見舞われた2人だったが、頼もしいサポーター陣からの激励の言葉を胸に、互いを支え合って無事に全日本で滑り切ることができた。

北京五輪という次の大きな目標に向かって、2人は「曲がり道」を歩き始めた。【村岡すみれ】

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1コメント

  1. 本当に短い期間で、良くこんなに仕上がってくる哉中/大輔組唯感動しかなかったよ!これから先は、本間に長い曲がりくねった道を二人で頑張るしか無い我々も陰から見守るしか無い❗️どうか怪我なく、コロナ感染にも気を配り乍ら頑張って下さい祈っています‍♀️
    応援して居るよ

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