関西大学の前田裕学長(ゆたか、67)が14日、吹田市山田南に10月開設する新キャンパスに、ビジネスデータサイエンス学部を2025年4月に開設する構想を明らかにした。10月11日に同キャンパスで行われる式典で、詳細を発表する。
関大は3月、武田薬品工業の研修施設について、売買契約を締結した。2024年4月に国際寮を開設するほか、千里山キャンパスにある体育会クラブの練習施設の一部を新キャンパスに移す。
前田学長は「ビジネスあるいはマネージメントというところに焦点を当てた、ビジネスの知識とデータサイエンスの知識両方を兼ねそろえた人材を創りたいというところで、新学部の構想を持っております。2025年4月の開設を目指し検討中です」と話した。
文部科学省は7月、大学の理工系学部拡充を支援する「大学・高専機能強化支援事業」として、関大から「ビジネスデータサイエンス学部ビジネスデータサイエンス学科」などを選定した。
2010年(平成22)に人間健康学部、社会安全学部を開設して以来の新学部となる。一部では総合情報学部や商学部の改編もうわさされたが、前田学長は「14番目の学部を関西大学としては構想している。既存の学部を改修してということではなくて、新たにビジネスマネジメントの分野で、データサイエンスの知識を十分に持った人材を創りたい。文理融合の新設の学部ということです」と説明した。
武田薬品工業の研修施設にある既存の施設やグラウンド、クラブハウスなどを活用する。前田学長は「課外活動に利用しているフィールドが手狭になってきている。国際教育寮については、留学生の増加も含めて新たな寮施設が欲しいという状況があった」と、新キャンパス取得の狙いを明かした。
新キャンパスは、千里山キャンパスから北東約2.2キロの場所にある。広さ約7万5000平方メートルで、前田学長は「甲子園約2つ分。岸辺駅からバスで約7分くらい。キャンパスの名前は検討中」とした。関大初のカタカナ学部が誕生する。
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