観客に手を振る(左から)久保舞和さん、須本光希さん、久保智聖さん=2月4日、福井市のハピリンク

福井市のJR福井駅に隣接する複合施設・ハピリン内に5日までの期間限定で開設されていたアイススケートリンク「ハピリンク」で4日、関西大学アイススケート部スペシャルショーと銘打たれたアイスショーが開催され、須本光希さん(政策創造4)、久保舞和さん(まいか、人間健康4)、智聖さん(ちさと、人間健康2)姉妹が出演した。

【写真】過去には本田太一さんらも出演

関大生フィギュアスケーターが、買い物客でごった返す駅すぐのリンクで異例の出張アイスショーに臨んだ。縦11×横26メートルと、公式リンクの6分の1の大きさだが、手を伸ばせば届きそうな距離の近さが魅力だ。エッジが氷を削る音や選手の息づかい、選手のつぶやきまでもが聞こえた。

関西大学のKUポーズを見せる(左から)久保智聖さん、須本光希さん、久保舞和さん=福井市

冬場に客足が落ちる福井市の中心市街地活性化のため、ハピリンクは2017年から12~2月の冬季限定でオープン。まちづくりのアドバイザーを務める福井大学国際地域学部の生駒俊英准教授(42=03年法卒、08年法院修了)は、関大生時代アイススケート部フィギュア部門主将を務めていた。その縁がもとで実現した関大生のショーは、コロナ禍で3年ぶりの開演となった。

氷上に立った生駒さんは「帰ってきたな…と思った」と、市民や地元ファンの恒例となっていたイベントの復活を喜んだ。千里山キャンパスで週一度、法学部の授業も受け持つ。「私は関西大学に育てられたようなもの。関大はフィギュアスケートの名門で、みんなが名前を知っている。恩返し…じゃないですけど、ぜひ関大生にリンクに来てもらって、活躍してもらいたいと思った」と、「関西大学」の名が銘打たれたショーのきっかけを振り返った。

2022年は、一度は開催を告知しながらも中止に。昨年出演予定だった舞和さんは、2年越しの出演が叶った。「やっと出演できたと思った。思ったよりもお客さんが入っていて、手拍子とかお花とかたくさんいただいて、楽しかった」と笑顔を見せた。今季限りで現役を引退し、大学を卒業。一般企業への就職が決まっている。「17年間続けてきたんですけど、ずっとやめたいと思って続いていた。いざ終わってみたら、やっと好きになれた。さみしい。充実したスケート人生だったと思う」と、氷の感触が名残惜しそうだった。

須本さんは、この日が22歳の誕生日。サプライズで出演者、観客から祝福された。「コロナ禍になってから花束やプレゼントの投げ込みがなかったので、めっちゃ久しぶりな感じ」と、リンクに投げ込まれた無数の花束を胸に抱えた。舞和さんと同じく、今季限りで現役生活を終えるが「すっきりしている。やり残したことがない。さみしいというより、やり切った」と完全燃焼。もう1年大学生活が残っており、今後は指導者を目指す。

舞和さんの妹、智聖さんは人間健康学部2回生。「ここ数年はコロナ禍やけがとかで、たくさんの人の前で演技をするということがなかったので、演技することができてとても楽しかった。あと2年は高得点につながるジャンプやスピンの練習をメインに頑張って、全日本インカレや全日本選手権に出られるよう頑張りたい」と抱負を語った。

アイスショーの最後には、急きょ振り付けたという3人がエキシビションナンバー「私は最強」(Ado)で舞った。2階まで連なった多くの観客が手拍子で応え、生駒さんは「所属しているコーチが違って、会っている仲ではないのに3人は融合していた。いい3人なんだなぁ…。毎年カラーが違うが、最強でしょう」と、後輩たちの熱演に目を細めていた。

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