関西大学アイススケート部の澤井梨紗(22=商4)さん、安原綾菜さん(21=総合情報3)、本田太一さん(19=経済1)が3日朝、JR福井駅に隣接する複合施設・ハピリン内にあるスケートリンク「ハピリンク」でアイスショーを行った。

華麗な舞いに、午前の部に詰めかけた400人から歓声が上がった。国際規格の6分の1のリンクをフルに使った演技は、迫力満点。2階のテラスまで観客が連なった。昨年に続く、2度目の関大アイスショー。来演を待ちわびたかのように、ファンが多くの花束を投げ入れた。【写真・JR福井駅に隣接するハピリンクで演技を披露した澤井梨紗さん、本田太一さん、安原綾菜さん(左から)】

初参加となった本田さんは、山梨冬季国体を終えたばかり。インカレと国体の合間に秋学期試験をこなすハードスケジュールだったが「大学生だったら当たり前のことなので…。たくさん人が集まってくれて、すごく楽しかった。こんな駅前のリンクで滑った経験はなかなかないです」と声を弾ませた。

関西大学で行われるアイスショーなどに出演することはあるが、地方リンクへ“出張”しての出演はめずらしいという。冬場に集客が落ちる福井市の中心市街地活性化のため、昨年からハピリンに期間限定のリンクを開設した。まちづくりのアドバイザーを務める福井大学国際地域学部の生駒俊秀准教授(37=2008年法院修了)は、関大アイススケート部フィギュア部門の元主将。その縁で実現した関大フィギュア勢のショーは、冬の名物イベントになった。

生駒准教授は「小さなリンクで助走の距離も取りにくいのに、意地で3回転を跳んでくれた。氷のリンクを体験し、生で3回転を見るだけでも子どもたちには価値があること。関大の選手たちも、みんな人間的にもすばらしい人ばかり」と、ちびっ子のハートをつかむ後輩たちの活躍に目を細める。【写真下・リンクをバックにする安原綾菜さん、本田太一さん、澤井梨紗さん(左から)】

この日が最後のエキシビションとなった澤井さんは「宮本賢二先生に振り付けてもらったジゼルを踊らせてもらってうれしかった」と万感。安原さんは「昨年は雪だったけど、今年は天気も良かった。たくさんの観客が来てくれて、とても盛り上がった」と、福井のフィギュア熱をさらにアツくした。

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