関西大学の2018年度入試が1日、スタートした。8日までの日程で行われる2月入試(一般入試、センター利用入試)の志願者数は8万4565人で、2017年の7万4977人に比べ大幅に増加。13学部すべてで前年度を超えた。【写真・試験開始を待つ受験生=1日、千里山キャンパス(撮影・藤野裕友)】

初日は文、経済、社会、政策創造、総合情報の学部個別日程が全国の14試験地16会場で行われ、8782人が受験。雨の千里山キャンパスでは、5507人の志願者が緊張した表情で試験場へと向かった。この日朝、阪急千里線のダイヤが乱れるトラブルがあったが、大きな混乱はなかった。

2月1日から出願を受け付ける3月入試(一般入試後期日程、センター利用入試後期)を残し、昨年度の総志願者数(8万4586人)とほぼ同数に。関大入試の志願者数は2007年度に10万人を突破。その後7万人台まで減少が続いたが、2017年度に増加に転じた。例年、3月入試には約1万人が志願。今年度は2009年度以来の9万人台が確実となった。

文部科学省による私立大学の入学定員厳格化で、関大は昨年度、合格者数を5%減らした。今年はより絞り込み、さらなる難化が予想される。複数の学部を併願する受験生が増え、大幅な志願者数の増加につながったという見方が強い。

就職戦線の活況で文系学部の人気が高く、政策創造学部の志願者は前年比52.5%増の5074人。文、経済、社会の3学部で1万人を超えた。政策創造学部の激増について、入試広報グループは「学長をはじめとした大学の執行部が全国の入試説明会を回ったり、東京で関西大学フェスティバルを開いたのが全体の志願者増につながったのでは…と思いますが、個別の学部についてはわかりません」としている。

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