商学部飴野仁子ゼミの学生が開発したスリッパ「Uruvi(ウルヴィ)」

関西大学商学部・飴野仁子(ひろこ)教授のゼミ学生が、スリッパ製造のオクムラ(大阪市)と共同で、足裏ケアができるスリッパ「Uruvi(ウルヴィ)」(税込3300円)を開発。12日から同社公式サイトやアマゾン、楽天市場などの通販サイトで発売を開始した。

【写真】社会学部上野恭裕ゼミが開発した〝おみくじ線香〟

物流やロジスティクス(物流を顧客ニーズに合わせて効率的に計画・管理すること)を学ぶ同ゼミは、2019年から同社と連携。2020年度に開発した「冷える足を寝るまで『POKKATO』スリッパ」は完売し、その後同社の売れ筋商品として定着した。約1200足を生産したウルヴィも、ソールドアウトを狙う。

足裏があたる部分には保湿効果があるオアシスロード生地を使用。甲裏には、履き心地が良いパイル生地を施している。スリッパの甲には、ドレスやブラウスに使うオーガンジー生地をクロス型で採用。デザインも追求した。

飴野ゼミの学生が商品開発した

商品企画から関わったプロジェクトリーダーで、飴野ゼミ4回生の女子学生は「足裏は、人に見せられない部位ランキングで上位。ケアすると自己肯定感が上がる。ただ、保湿クリームを塗ってしまうと歩けなくなってしまう。お風呂上がりや朝の化粧の時、履いているだけで保湿できる。美容スリッパ…美容製品です」と特長を挙げた。

〝若者のスリッパ離れ〟解決にも挑む。「若者自体のスリッパの利用率が本当に低くて。10代、20代ではほとんど履いていない。履く習慣がない若者に、どういうアプローチをすれば履いてもらうことができるだろう…訴求のところで苦労しました」と、商品のコンセプトづくりに難航したという。

市場調査を行い、コロナ禍で美容に興味を持つ人が増えたことに注目。「新しい視点として、美容製品として推していきたいなっていう気持ちがあった。他のスリッパにも興味を持ってもらえたら」と、10~30代の女性をターゲットにした。ウルヴィというネーミングに、潤いと美容の意味を込める。

3300円と、スリッパとしてはやや高額だが「美容製品って考えた時に、安すぎると〝効果あるんかな〟って感じてしまう。友だちとかへのプレゼントだとこの値段は妥当」と、ゼミで学んできたマーケティングを体現。「映え」を意識したパッケージデザインにもこだわった。

商品写真の撮影や、インスタグラムの運営も学生が担う。プロジェクトリーダーの女子学生は、高校時代から飴野ゼミに入りたかったといい「大学生では絶対できないようなプロジェクトに参加させていただいて経験ができて、お金には代えられない」と、販売促進に追われながらも充実しているという。

ウルヴィのコンセプトは〝Add color to my life〟。生活に彩りを加える、というものだ。「生活の一部に取り入れて生活をより華やかにする、人生自体を華やかにしていきたいという思いがある。足裏という見られないところから気をつけていくことで、女の人は輝いていく。ぜひ体験してほしい」。こだわりのスリッパを手に取ってもらえるよう、イベントなどでの対面販売も検討されている。

【関連記事】

SixTONES・森本慎太郎さんのW主演ドラマ「だが、情熱はある」関大前でのロケシーン放送

【動画】関大生から2人の福娘が誕生!ひとりは代表に 選ばれたのはどんな女子?

関西大学がチャットGPT使用について公式見解「生成物をもって活動成果を代替するものではない」

【写真】2023年新入生歓迎の集い サプライズゲストが大ヒット曲を熱唱!

山里亮太さんが学長に明かした!関大女子寮であわや逮捕

返事を書く