関西大学千里山キャンパス

関西大学は27日、キャンパス内の女子トイレで、生理用品の無償配布を行うと発表した。各学舎の一部女子トイレの洗面台付近に、生理用ナプキンの専用ディスペンサーを置く。個室には非接触型のダストボックスも導入される予定で、2月1日から順次、各学舎に設置される。

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関西大学生協の学生メンバーでつくる学生団体・学生企画室が2022年、ナプキンの無償配布を千里山キャンパスの凜風館女子トイレで試験的に実施。女子学生からのニーズが高かった。大学全体の取り組みとして発展してほしいとの声があり、大学は本格導入に踏み切った。

関西大学は2020年12月に「関西大学ダイバーシティ推進宣言」を策定。性別などによるダイバーシティ(多様性)を積極的に推進するとしており、学生が安心してキャンパスライフを過ごせるよう生理用品の無償配布を開始する。また、経済的理由から生理用品が十分に取得できない「生理の貧困」が社会課題となっており、学外にも問題提起するとした。

SDGs(持続可能な開発目標)の観点から、無償配布される生理用品は、大学が災害発生時のためにキャンパス内に備蓄されているものから更新対象のものを充てることも検討されている。

関西大学副学長の大津留智恵子法学部教授は「生理用品が無料で手に入ることは必要。経済的問題もあるが、女性には突然(生理が始まる)ということがある。各学舎の1階トイレに行けば、あるという形にしたい」と説明。さらに「実施されている大学もあるので、遅ればせながらという感じ。いろいろな意見があるが、なぜトイレットペーパーはあるのに、ナプキンは置いていないのかという声がある。女性に限ったものはどうして対応が遅れているのか、考えてもらいたい」とした。

文学部3回生の女子学生は「金銭的にもいざという時にも、生理用品に関してはありがたい。体に触れるものなので、衛生面も考えて、保管の方法とかは十分に対応してほしい」と話した。

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