一人暮らしを始める関西大学の新入生を対象にした「新入生歓迎の集い2022」が4月3日、関西大学千里山キャンパスで行われ、約600人が参加した。3年ぶりの開催となった交流会には、元阪神投手の岩田稔さん(38=06年経済卒)と関西大学客員教授で読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」にも出演していた元同局解説委員の春川正明さん(60=85年社会卒)がサプライズで登場。3月21日には関西大学東京センターでも東日本出身者を対象にした新入生歓迎イベントが行われ、新入生と保護者60人が集まった。
【写真】2019年の「新入生歓迎の集い」にサプライズ登場した山里亮太さん
心優しき左腕が、新入生を勇気づけるために歓迎の集いへ緊急登板した。学内で春川さんとともに、別のイベントに出演していた岩田さん。イベント終了後に新入生歓迎の集いが行われていることを聞き「後輩を応援したい」と急きょ駆けつけた。
2018年はフィギュアスケート女子の宮原知子さん、19年は漫才コンビ・南海キャンディーズの山里亮太さんがシークレットゲストとして登場したが、今回は大学関係者も驚いた正真正銘のサプライズだった。どよめきの声とともに、岩田さんと春川さんがステージに登場。岩田さんは「みなさんの4年間は可能性を秘めている。何か本当にやりたいことを見つけて、一日一日を大切にして、結果を出せるよう頑張って下さい。期待しています」とエールを送った。
コロナ禍以前は1部制の立食パーティー形式で行われ、約1000人の新入生がLINEやインスタの連絡先交換をするシーンは圧巻だった。
3年ぶりの新入生歓迎の集いは、コロナ感染防止対策で飲食はなし。規模も縮小されたが、開催に尽力した関西大学教育後援会の横田英哲会長(ひでのり、53=92年文卒)は「とにかく友達を作ってもらいたかった。ひとりで知らない土地に出てきたという不安を分かち合える仲間を作ってほしい。不安を少しでも消して欲しかった。コロナで開催は悩んだが、ワイワイ騒いでくれて本当に良かった」と、成り行きを見つめていた。
前田裕学長(ゆたか、66)が「初めての一人暮らし、ちょっと不安だという人?」と新入生に問いかけると、多くの人が手を挙げた。前田学長は「ちょっと不安なら、友達をつくって友達と話してください。学生センターも教務センターも、先生もいます。相談してください。一人で抱え込まないで」と友達づくりを呼びかけた。90分間の会が終わる頃になると、新入生が自然発生的に記念撮影や連絡先を交換する輪ができていた。
沖縄県の離島・多良間(たらま)島から入学した高江洲一平さん(政策創造1)は「同じ学部の人で、僕と同じようなへき地というか…大阪じゃない遠くから来た人と仲良くなれて楽しかった」と笑顔。鹿児島市出身の中尾星都さん(ほしみ、政策創造1)も「近い所から来た人もいて、みんないっしょの不安抱えていることを知り、安心した」と交流を深めていた。
関西大学東京センターでの新入生歓迎イベントに出席した東京都武蔵野市の佐野日向子さん(経済1)は「オープンキャンパスで食べた関大プリンのおいしさに感動し〝ここにしよう!〟と決めた。サークルとかまだ決めていないが、簿記の資格とか取ってみたい」と、新生活に胸をふくらませていた。【取材=小野桃子、村岡すみれ】
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