関西大学は4月30日までに、ロシア軍による侵攻が続くウクライナの大学に通う大学生、大学院生を5～10人程度受け入れると発表した。入学検定料や授業料を全額免除するほか、学生寮費や居住費を支援。心理カウンセリングや就労支援なども行う。
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日本への渡航費や生活支援費も用意。研究者についても、若干名の受け入れを検討しているという。全国の大学では、ウクライナの学生を受け入れる動きが広がっている。関西大学でも「ウクライナ支援チーム」が立ち上がった。
関西大学の前田裕学長（66）は、3月2日にロシア軍によるウクライナ侵攻を非難する学長声明を出した。4月1日の入学式でも戦禍にあるウクライナに触れ、6958人の新入生に「お互いがお互いを尊重し、支え合う平和な未来でなければなりません。そのような未来を支えるためには、どのような自分でありたいのかを、この４年間考え続け、必要な知識を身につけ、様々な体験をしていただきたいと思います」と訴えた。
関西大学によると、ウクライナ出身の教員、留学生はいないが、ロシアの大学3校と学生交換協定を結んでおり、ロシア人留学生が1人いるという。前田学長は「ロシア軍による侵攻を非難する声明を出したことと、学術交流は別の次元」と強調。ロシア人留学生についても、安心して日本で学ぶ環境を整えるとした。
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