関西大学千里山キャンパスで100円夕食が11月16日から始まった

関西大学千里山キャンパスで11月16日からスタートした「100円夕食」が、関大生に人気を呼んでいる。

関西大学は関西大学生協との協働で、1日100食限定のテイクアウト日替わり弁当を、平日授業日の午後4時から凜風館2階の生協食堂で提供。30分前には凜風館2階から悠久の庭に届くほどの長蛇の列ができ、連日〝秒殺〟で完売した。24日からは1日150食に増やしたが、それでも午後4時5分過ぎには売り切れた。

【写真】千里山キャンパスをサプライズ訪問した福徳さん…関大生におなじみあの教室!

「100円夕食」はハンバーグやトンカツといったメインのおかずの他、野菜、ごはんも農薬や化学肥料を削減した滋賀県産コシヒカリを使うなどボリューム、栄養にも気をつかう。1食480円かかる費用との差額は、関大生の保護者でつくる教育後援会や卒業生組織の校友会などの協力で補っている。

関大生がつくる列は…

ひとり暮らしで、自炊している青舐(あおと)有里さん(20=法2)は「メニューを見た時に、手が込んでいて、すごくコスパよくておいしそうだなぁと思って。毎回食べています。夜も自分で作っていたんですけど、家でつくると案外高くついてしまって…」と、100円夕食のありがたみを実感していた。

関西大学生協飲食事業部の尾形恒さん(56)によると、100円夕食を利用する学生の半数以上がひとり暮らし。コロナ禍で生活が困窮している学生が多いといい「何とかすることができないかと思い、提案させてもらった。やっぱり喜んでくれているし、何よりも『助かった』って言ってくれるのがありがたいし、喜んでくれる顔を見たいしね。生活の足しにしてくれたら」と、朝の100円朝食とともに積極的な利用を促していた。

凜風館をはみ出して悠久の庭付近まで

当面は来年1月29日までの期間限定。関西大学によると、千里山キャンパス以外の各キャンパスでも同じような学生支援サービスを提供する予定だという。【村岡すみれ】

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