関西大学は24日までに、学内で発生した新型コロナウイルスの感染者集団(クラスター)に関連する関大生の感染者は24人(大阪府内22人、奈良県2人)になったと公表した。24人は全員、同一団体のメンバーとみられる。24日判明の新規感染者は、現時点でいない。
感染予防措置として、24日までの出席停止ならびに自宅待機を通知されているのは1914人。ブームスポーツの取材では、理工系3学部7学科の学生に広がっている。週明け26日以降の措置について、大学は25日までの状況を判断して決める。
大学の説明では、濃厚接触が疑われる団体のメンバーを中心にした関大生約100人に随時、PCR検査を実施。22日までに63人は陰性だったとした。未検査や結果が出ていないのは15人ほどだという。
同じ団体の学生だけに感染者が限られることから、大学では対面授業ではなく、課外活動を通じて感染が広がったとの見方を強め「濃厚接触者が今後更に大きく増える可能性は低いと考えています」と説明した。
コロナ禍でクラブ・サークルなど関西大学の公認団体には、活動計画の提出や感染防止対策が求められているが…。保健所や、関西大学の保健管理センターなどの聞き取り調査で、大学は「活動そのものはマスクを着用するなど徹底していたようですし、大勢で集まったり宴会するなどもなかったようですが、課外活動後に少人数のグループに分かれてごはんを食べるなどの会食をしており、そこから感染が広がったようです」(担当者)と、少人数での会食をクラスターの原因としてみている。
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