関西大学は19日、学内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことに関連して、関大生1379人を出席停止にし、自宅待機するよう通知したことを明らかにした。24日まで一部の学部・学科で対面授業を取りやめ、関大LMSなどを通じたオンデマンド授業に切り替えた。それ以外の学部では、通常の対面授業を継続する。
吹田保健所が聞き取り調査を行い感染経路の特定をすすめているが、大学では感染は学生の課外活動を通じて広がった可能性が高いと説明。担当者は、対面授業では感染拡大防止対策を徹底しているとして「授業を通じて広まった可能性は低いとみている」とした。
大学は10月16日から19日にかけて、関大生14人の陽性を新たに確認。大阪府の発表によれば、関大でのクラスターによる感染者は大阪府で14人、奈良県で2人の合計16人。同一の学内団体で学生に感染が広がっているとして、大学はこの団体を活動停止にした。活動停止になった団体に所属する学生の話では、約1週間の活動停止になったという。
ブームスポーツの取材によると、理工系3学部(化学生命工、環境都市工、システム理工学部)の学生を中心に16日からインフォメーションシステムの個人伝言を通じて出席停止の通知が届いた。3学部合わせて5060人の学生がおり、3割近い学生に念のため自宅待機するよう呼びかけている。
関西大学広報課によると、出席停止は24日までとしているが、期間が延びる可能性もあるという。措置が他学部に広がる可能性については「わからない。広げたくないし、広げないために封じ込めを図っているところ」(広報課)と説明した。
府は関大のクラスターに関連して、約100人のPCR検査を行い調査している。
【関連記事】