芝井敬司学長(左)と対談したジャルジャル・福徳秀介さん=関西大学千里山キャンパス

関西大学出身のお笑いコンビ·ジャルジャルの福徳秀介さん(36=06年文卒)が1日、関西大学千里山キャンパスを訪問。芝井敬司学長(64)と対談した。

【写真】昨年関西大学をサプライズ訪問したお笑い芸人は…

芝井学長と大手書店の丸善雄松堂、紀伊國屋書店がコラボし、新入生に向けて「新入生に贈る100冊+1」として100冊の推薦図書を選出。5月11日刊行予定の福徳さんの小説デビュー作「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(小学館)も〝プラスワン〟として選ばれた。

6950人の新入生に順次、100冊のパンフレットが配られる予定だ。芝井学長はこの日、新入生に向けたウェブを通じた祝辞の中で「皆さんの先輩であるジャルジャルの福徳さんが5月に出版するデビュー作の小説が、同じく関大卒業生のブローレンヂ智世さんの『ワンピースで世界を変える!』がニュースとして紹介されています」となどとして、小説デビュー作を推薦した。

福徳さんは訪問した学長室から、授業を受けていたという第1学舎B101教室まで2人で歩いて移動。同教室で約30分間対談した。芝井学長からキャンパスを案内された福徳さんは「変わったなぁ」「スタバはあそこにあるんですか」と驚いていた。

小説デビュー作は、千里山キャンパスが舞台。学生の恋愛がからんだ青春ドラマだという。学内で、相方の後藤淳平さん(36=06年経済卒)しか友達がいなかったと述懐した福徳さんは「1人で過ごしている、友達に恵まれていない関大生が読んでくれたらうれしい」と呼びかけた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、この日予定されていた2020年度の入学式は中止に。新入生には、学生証が配られるなどの必要最小限のオリエンテーションが行われた。「入学式が開催できないというのは非常に残念ですけど、また違った思い出になるんじゃないのかな」と〝儀式ロス〟の新入生を思いやった。

新入生へのメッセージを求められた福徳さんは「大学生活、思っているより楽しくないかもしれませんが、素敵な4年間になってもらえたらうれしいなと思います。いや、思っているより楽しい場合もありますし、思っているより楽しくない場合もあります。これは全部自分次第やなと思います」と言葉を送った。

続けて「そんなに楽しくなくても、楽しいと思えば楽しくなるし、楽しいのに楽しくないって思っている人もいるし。人それぞれ、どんな4年間になるんでしょうか。4年で終わるんでしょうか?」とジャルジャル風にアドバイスした。

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