3月19日に予定されていた関西大学の卒業式が中止になったことを受け、関西大学生協は5日までに、同生協を通じて業者から袴(はかま)や着物をレンタルした学生への対応を発表した。
同生協は、卒業式が取りやめになっても各学部やゼミ単位で卒業証書授与が実施されるとして、予定通り学生が申し込んだ袴・着物レンタルや着付、ヘアセットなどは利用できるとした。
千里山キャンパスのみで開催される予定だった卒業式とは異なり、総合情報学部と社会安全学部、人間健康学部の卒業証書授与は高槻、高槻ミューズ、堺キャンパスで行われることになった。同生協では、それぞれのキャンパスで着付やヘアセットのための場所を設置すると説明した。
学部によって時間差で卒業証書授与が行われるため、着付の集合時間や場所などを改めて連絡するという。同生協の担当者はブームスポーツの取材に「一生に一度のことなので、着ていただけるよう場所などを手配しているのでご安心ください」と話した。キャンセルなどにも対応するとしている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け全国の大学で卒業式が中止に。袴などをレンタルする業者には、問い合わせが相次いでいる。ある大手呉服店ではキャンセル料を取らずに全額返金する対応を決めているが、別の業者は「弊社の体力では全てのお客様に対しての返金対応が難しく、経営が立ち行かなくなってしまうのが現状です」との文書を公式ウェブサイトに掲載した。
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