関西大学アイススケート部の濱田美栄コーチ(60)からモラルハラスメント(モラハラ=精神的嫌がらせ)を受け、監督辞任に追い込まれたなどとして、同部監督だった織田信成さん(32=15年文院修了)が濱田コーチに約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、大阪地裁(末永雅之裁判長)であった。
この日は織田さん、濱田コーチともに姿を見せず、織田さんの代理人弁護士だけが出廷。約5分ほどで閉廷した。傍聴席には、教え子と思われるスケーターの姿も。濱田コーチ側は、争点のモラハラについて全面的に否定する答弁書をすでに提出。請求棄却を求め、争う姿勢を見せている。
織田さんの代理人弁護士によると、濱田コーチ側は答弁書で「(モラハラが)いつ、どこでどうあったか、具体的な証拠を示して特定するよう求める」などとし、織田さんの主張に真っ向から反論している。
訴状などによると、織田さんは監督就任以前の2017年2月ごろから、濱田コーチから無視されたり陰口をたたかれるなどの行為があったと主張している。今年3月以降、同部の部則や練習時間の変更をめぐって意見が対立し、モラハラが激化。精神的苦痛などから監督辞任に追い込まれたとして慰謝料などを求めている。
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