外国語学部の留学予定者190人を前に在外選挙制度の説明を行った吹田市選挙管理委員会の井上博登さん

関西大学外国語学部の1回生を対象にした在外選挙制度説明会が29日、千里山キャンパスで開かれ、来年度留学を予定している190人が参加。吹田市選挙管理委員会の担当者が、留学先にいながら国政選挙に投票できる在外選挙制度の説明を行った。

【写真】関西大学千里山キャンパス内に投票所が!女子学生がさっそく投票

外国語学部の学生は、2回生時に1年間の海外留学が必修。2016年(平成28)から選挙権年齢が18歳に引き下げられ、来年7月に予定される参議院選挙を留学先で迎える。同市選管の井上博登さん(35=06年法卒)は「自分の意見を国政に反映できる貴重な機会。ぜひこの制度を使って投票してほしい」と、海外からの〝清き1票〟を訴えた。

千里山キャンパスに期日前投票所を設置するなど、関西大学はさまざまな選挙啓発活動を行ってきた。選管が海外留学予定者を集め、在外投票制度を説明する取り組みは全国でも例がないという。井上さんは「関西大学からお話をいただいた。とてもありがたい機会。興味を持っていただきたいし、熱心に聞いていただけたと思う」と、居眠りゼロの大教室を見渡して手応えを感じていた。

やや複雑すぎる在外選挙は、今年6月の公職選挙法改正で「出国時申請」という制度の新設で簡素化された。同市選管の溝口英毅さん(34)は「事前に登録して海外留学に行っていただければ…」と、留学を考える関大生に制度活用を呼びかけていた。【村岡すみれ】

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