関西大学社会学部・黒田ゼミの学生が開発した梅サイダー「UME・TEMMA」をPRする崎山美穂さん=関西大学梅田キャンパス

関西大学社会学部・黒田勇ゼミの女子学生が中心となって開発した梅サイダー「UME・TEMMA(うめ・てんま)」の製品発表会が31日、梅田キャンパスで行われ、浴衣姿の関大生がPRした。

UME・TEMMAは、大阪天満宮の祭神・菅原道真とゆかりの深い梅の果汁を原料にしたご当地サイダー。ご利益があるようにと、天満宮の地下水・天満天神の水を5%含んでいる。ラムネのトップメーカー・ハタ鉱泉(大阪市)の炭酸水とミックス。のどごし最高な神の一品が出来上がった。

【写真】関大ランチパック、関大前でこんなに発売…売れるの!?

江戸時代から名水とうたわれた天満天神の水。一度は枯れてしまったものの、2014年に関西大学の楠見晴重前学長(64)のゴッドハンドで数十年ぶりに湧き出た。ペットボトルに詰めての商品化などで、のども地元も潤した…かに見えたが、売れ行きは伸びず。「大阪をプロモートする」がテーマの黒田ゼミが、3年がかりでブランド再開発にこぎつけた。

透明感あふれるガラス瓶の容器が、おしゃれで涼しげだ。100万人以上の人出がある7月の天神祭が目前。10人の女子学生たちが、大阪天満宮門前の天神橋筋商店街やハタ鉱泉に通いつめ、ようやく6月3日からの販売にこぎつけた。売り上げ目標は、なんと10万本。在庫は千里山キャンパスの黒田研究室に置かれ、学生が飛び込み営業で販路を拡大していくという。

300ml、180円(税込)で発売予定。売り上げ1本につき5円を、大阪天満宮に寄付するプランも。〝ご縁〟で人々をつなぎ、大阪天満宮や商店街のにぎわいに貢献するのが狙いだ。

チームリーダーの木村佳乃子さん(22=社4)は「天神さんの水をふんだんに使用して、神様のパワーをたくさん含んでいる。さっぱりとした梅の味になっています。天満のみなさんにかわいがってもらえたら」。UME・TEMMAにはシュワっとした強炭酸以上に、ゼミ生の思いがギュッと詰まっている。青春の味だ。

UME・TEMMA

【関連記事】「関西大学×鮨千陽」新宿高島屋ですし店開店-2017年5月19日

返事を書く