関大前通り唯一のうどん・そば店だったさらしなが、4月いっぱいで閉店したことが8日までに分かった。関西大学千里山キャンパスの真正面にあり、ボリュームのある定食で学生や職員に人気があった。ラーメン屋が乱立する関大前でうどん店の孤塁を守っていたが、惜しまれながら20年近い歴史に幕を下ろした。
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すでに周囲に閉店を告知しており、看板などが外された。体育会の学生などに根強い人気があったが、店主の事情によりやむなく店を閉じたという。さらしなが開業してまもない2000年代初頭までは、セルフうどんを含めたうどん店の数がラーメン屋より多かった。
常連だったという経済学部の男子学生(20)は「やさしい味のうどんや丼がおいしかった。いつもひとりで来ていたけど、雰囲気もよくて、まるでおばあちゃん家に来ているようだった。身内がいなくなったようでさみしい」と突然の閉店を嘆いていた。跡地にはハンバーガー店が出店予定だ。
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