今宮戎神社(大阪市浪速区)で来年1月9日から行われる十日戎で、参拝客に縁起物の福笹を授ける福娘の発表会が11月25日、大阪市中央区の国際会議ホールで行われ、50人の福娘から選ばれる代表者4人のひとりに、関西大学文学部4回生のパークワン・タッヤヌクンさん(22)が選ばれた。

日本に来てわずか3カ月。タイから来た交換留学生が、応募2871人の中から福娘代表になった。今年9月に来日し、1年間の予定で千里山キャンパスに通う。「日本の祭りに参加したくて。福娘は外国人でも応募できると知り自ら応募した。とてもうれしい」と笑顔を振りまいた。【写真・福娘代表に選ばれたパークワン・タッヤヌクンさん(前列一番左、撮影・白井康平)】

福娘代表を選出する自己PRでは、審査員で女優の真飛聖さん(まとぶ・せい、41)らの前でバンコクの正式名称を諳んじた。「クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー……(以下省略)」。書くだけで腕が脱臼しそうな長さだが、扇子を手に踊りを交えてすべて言い切った。寮ではYouTubeを見ながら日本舞踊の真似をしていて「上手な人から学びたい」と、あこがれの国での夢を語る。

焼肉食べ放題の店がお気に入り。関大前で週に1度は必ず通うほど、学生街にもなじんでいる。100万人以上が訪れる十日戎を前に「留学生でも同じ福娘だから、笑顔で頑張りたい」と、福を振りまくタッヤヌクンさん。微笑みの国から来た福娘は、烏帽子姿がやけに似合っていた。

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