プロ野球パ・リーグのオリックス・バファローズが主催する第6回大学対抗実況コンテストの表彰式が9月30日、大阪市の京セラドーム大阪で行われ、関西大学放送研究会(KBC)から出場した信太(しんた)祐貴さん(22=法3)、杉洋輝さん(21=経済3)、紺谷浩之さん(20=法3)のチームが第1位の最優秀賞に輝き、昨年に続く連覇を達成した。【写真上・オリックス-ソフトバンク戦で選手コールに挑戦する信太祐貴さん 写真下・最優秀賞を獲得した紺谷浩之さん、杉洋輝さん、信太祐貴さん(写真左から)】

最優秀アナウンサーに選ばれた信太さんは、同日に同球場で行われたオリックス-ソフトバンク戦の2回裏、選手コールを担当。スタジアムMCとして、ドームビジョンで2万5427人の観衆に紹介された。「観客の目線が、一斉にビジョンに向いて緊張しました。学内のイベントや吹田まつりのMCを担当しましたが、何万人の前でしゃべるのは初めて」。迫力の選手紹介で、バファローズの勝利を呼び込んだ。

今年の大学対抗実況コンテストには、6大学が参加。3人がアナウンサー、解説者、ディレクター(音源の編集)に分かれ、6月4日に行われたオリックス-広島2軍公式戦の実況に挑んだ。録音した音源をもとに、球団職員が審査。広島の岩本貴裕選手が、右前適時打を放った場面の臨場感あふれる描写が決定打となった。「うれしいのひと言。3人全員でガッツポーズした。実況役の僕が足を引っ張ったのに、みんなが盛り上げてくれて助かった」と、チームプレーで栄冠を勝ち取った。

関西大学は過去5度受賞。朝日放送のプロ野球、高校野球中継で活躍する福井治人アナウンサー(ふくい・なおと、26=15年法卒)は、2013年に2位にあたる優秀賞を受賞している。信太さんは昨年のコンテストで解説者として参加したが、福井さんのようなアナウンサーを目指したいと思い実況挑戦を決意。ラジオの中継を聴き、プロ野球の試合映像を見て描写する練習を積んだ。「福井さんの存在を超える気持ちで努力した。そう思わないと、最優秀賞は獲れなかった」と振り返る。

地元・北海道でアナウンサーになるのが夢だ。「球団関係者に認められ、1番を獲ったというのはひとつの自信になる。自分ができるところまでやっていきたい」。偉大な先輩が歩んできた足跡を追いながら、目前に控えた最難関の就活・アナウンサー試験に挑む。

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