関西大学千里山キャンパス近くで80年代から営業を続けてきたラーメン店・天下一品関大前店が、29日に閉店したことが分かった。関大前で現存する最古のラーメン店で、244店舗ある天下一品チェーンの中でも古参の店だった。

29日夕方、同店の看板などに「諸般の事情により閉店させて頂く事となりました」との告知が貼られた。関係者によると年内いっぱい営業が続けられる予定だったが、同日に突然閉店が決定。天下一品の公式ホームページからも削除された。

〝関大前の天一(天下一品の愛称)は、他店よりもスープが濃い〟という評判が立ち、東京などからも客が訪れるほどだった。2013年1月7日には関大ブラックペッパーと名乗る謎の集団が、同店で一番人気がなかった高菜ご飯定食を注文するよう学生にSNSなどで呼びかけ、ふだんの200倍の注文が殺到した「高菜祭」の舞台にもなった。

オーナーが代わりながらも、30年以上関大生を満腹にし続けた関大前の天下一品。こってりを看板にする店だったが、あまりにもあっさりと幕を下ろした。【写真・閉店のお知らせが貼られた天下一品関大前店=9月29日】

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