10月1日夜から2日朝にかけて、関西大学千里山キャンパス内や関大前通りで、天下一品関大前店の閉店を惜しむ謎のチラシが貼られているのが見つかった。ブームスポーツ編集局にも、読者から笑撃?の目撃情報が多数寄せられた。【写真上・天下一品関大前店のドアに貼られた惜別のチラシ=10月2日、一部画像を修正しています 写真下・2012年12月、ブームスポーツの取材に応じた関大ブラックペッパー】

2012年末から2013年1月にかけて、天下一品関大前店で一番人気がなかった高菜ご飯定食の注文を関大生に呼びかける「高菜祭」を仕掛けた男女2人組・関大ブラックペッパー(ブラペ)が、声明文を同店のドアに貼りつけた。「高菜祭を快く受けいれてくれて戦う姿勢を見せてくれた天一には頭が上がらない。学生街のフランチャイズチェーン店の鑑であると今もそしてこれからも心から思う」と、惜別メッセージを送っている。

30年の歴史に幕を閉じた関大前の天一への鎮魂ビラが、涙雨に濡れていた。「関大前の天一は消えてもこってりで身につけた脂肪は消えません。今までありがとうございました」。「僕達は、明日、何処に向かえばいい」。金正恩や松居一代、ホリエモンも登場。才能の無駄遣いとしか思えない秀逸なコピーが、キャンパス内などで躍っていた。

ブラペは、2012年末ごろから千里山キャンパス内で〝チラシボム〟と称してビラを貼りまくり、13年1月7日に関大前の天下一品で高菜ご飯定食の注文を呼びかけた。同日、凜風館に10メートルにも及ぶ「高菜祭」の垂れ幕を掲げ(もちろん無許可)決行を宣言。異様な盛り上がりを見せ同店ではふだんの200倍もの高菜ご飯定食が注文されたが、高菜は在庫切れにならず天下一品が辛勝。ブラペは敗北を認める声明を出した。

あれから4年。卒業した…はずの2人が再び舞い戻った。声明文では「現役Kandai Undergroundの皆は、天一無きこれからの関大前の冬をどうやって乗り切るだろう。まさかスタバのホットチャイラテで〜とか言わないよな。インスタントな思い出よりも、関大前でお気に入りの店を自分の足で探し、学生街でのstoryを作ってほしい」と、現役関大生への思いをつづっている。

公式ツイッターでは、学内でのチラシ爆撃と画像とともに「天下一品 関大前店 FOREVER」「有難う 有難う 青春を有難う」とつぶやいていた。思い出の店の、まさかの閉店。感傷的になるところを、ずるいアイコラが打ち消していた。

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