関西大学の平成28年度卒業式が18日、関西大学千里山キャンパスで行われ、13学部6241人が新たな門出を迎えた。昨年までとは一変し、今年は史上初の3部制に。卒業生と父母が同席する式典となった。【写真・中央体育館に初めて父母席が設けられた関西大学の卒業式。体育館後方で子の門出を見守る=3月18 日、千里山キャンパス(撮影・岡田拓也)】

風景が激変した。中央体育館2階のアリーナ後方には父母席が設けられ、満席を想定し1階のモニターでも卒業式の映像が流された。例年5000〜6000人が出席する父母の会場だった東体育館が取り壊されたための措置だが、関西大学広報課では「父母から、一緒に式に出たいという声は以前からあった」と話す。94年に中央体育館での卒業式が始まって以来、親子が同席するのは初めてだという。

1万3000人を分散するため午前、午後の部に加えて午後0時25分スタートの正午の部を新設。昨年まで10時開始だった午前の部は、9時40分スタートに。着付けをする女子学生には酷すぎる時間なのか、開始時刻になっても空席が目立った。

芝井敬司学長(61)は「何事にも責任を持って、責任を受け止める人になってほしい」と送辞を送った。午後3時10分開始の午後の部が終わり、卒業証書を受け取るころには夕暮れに。悠久の庭やあすかの庭に設置されていた記念撮影スポットは今年からなくなり、正門は記念撮影を撮る親子や卒業生で夜までごった返した。

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