関西大学の学生有志や職員が7日、千里山キャンパスで未成年飲酒の防止や、成年学生への飲酒強要などアルハラ(アルコールハラスメント)をなくす啓発活動を行った。

大雨の中、学園祭実行委員を中心とする学生有志が声を張り上げた。「未成年者の飲酒防止に、ご協力をお願いします」「飲みたくない人には強要しないでください」。午前8時すぎから適正飲酒を啓発するチラシ3000枚を配った。

今年で6度目の実施。大阪府小売酒販組合吹田支部の協力で、毎年新歓シーズンに呼びかけを行っている。【写真・関大生有志が雨の中、未成年飲酒防止を訴えるチラシ3000枚を配った】

学生有志代表で、統一学園祭実行委員長の久保俊一朗さん(20=社3)は「新入生にとって、大学はまだ未知の場。強要されるんじゃないか…とか、お酒のことで不安をかかえている学生も多いと思う。誰しもトラブルに巻き込まれたくない。気持ちが浮わつく時季なので、学生が呼びかけるほうが響く」と、雨に濡れながら関大生に呼びかけていた。

90年初頭まで、関西大学では新歓や学園祭シーズンになると、急性アルコール中毒になった学生を運ぶ救急車が、数珠つなぎになる光景がよく見られた。

関西大学学生センター所長の黒田勇社会学部教授(64)は「飲んで大騒ぎする、という光景は劇的に無くなりました。日常的に注意を喚起しているので、危険性は減っている」と、地道な啓発活動の効果を強調した。
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