4月から関西大学人間健康学部に進学する高野芹奈さん(たかの・せな=18)が、UAEで行われたセーリング競技(ヨット)のアジア選手権49erFX(フォーティナイナーエフエックス)級で優勝。リオデジャネイロ五輪代表に決定し、関大生のリオ五輪出場第1号となった。

関大一高で19日、激励会が開かれた。800人の在校生に送られた高野さんは「リオでは15位を目指している。ハードルが高いが、五輪までの6カ月でトレーニングを頑張って、しっかり成長して15位を勝ち取りたい」と宣言した。

49erFX級は、リオ五輪から採用された女子2人乗りの種目。所属する和歌山セーリングクラブの宮川恵子さん(29)と組んで、五輪代表の座を手にした。セーリング競技では史上最年少での出場となる。【写真上・アジア選手権のメダルを手にする高野芹奈さん 写真下・関大一高の在校生800人から激励を受けた=3月19日】

関大一中3年の秋、同じ水泳部だった同級生に誘われ、ヨットに乗った。「海上をスーッと気持ちよく走って、運命的な出会いに感じた。これがやりたいんだと直感で思った。とりこになりました」と振り返る。

父・啓司さん(51)は、元カートレーサー。ブラジル出身のF1レーサーで〝音速の貴公子〟と呼ばれた故アイルトン・セナにちなんで「芹奈」と名付けられた。ちなみに関大生の姉は最子(もなこ)さんだとか。

五輪を本格的に目指したのは昨年の10月。競技歴3年4カ月のスピード記録で、世界の檜舞台に立つ。「自信も根拠もないが、勢いだけはある。ブラジルはセナの故郷。運命的だなあ、と感じています」。レーサーの血を引く芹奈が、リオの海上を爆走する。
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