関西大学は10日、空手の形(かた)で世界選手権優勝、全日本選手権を3連覇した清水希容さん(しみず・きよう、22=文4)を学長表彰した。

関大生への学長表彰は14年4月、フィギュアスケートの高橋大輔さん、織田信成さん、町田樹さんに授与して以来。史上7人目の快挙だ。【写真・楠見晴重学長から表彰を受けた清水希容さん=10日、千里山キャンパス】

楠見晴重学長(62)から表彰を受けた清水さんは「4年前関大に入学した時は、学長表彰を受けるなんて思ってもいなかった。こんな素晴らしい賞をいただけてうれしい」と笑顔を見せた。

空手の形は、2人の競技者が相手との攻防を想定し、1人ずつ突きや蹴りを駆使して演武する競技。正確性や美しさなどを審判が判定して勝者を決める。

身長160センチ、綾瀬はるか似で一見、普通の女子大生。「空手漬けの4年間だった。思い出すことはつらいことばかり。ここまでの成績はあくまで過程。世界連覇を成し遂げたい」と、10月にオーストリアで行われる世界選手権に視線を向ける。

4月からはトップアスリートが多数所属するミキハウスに入社。「一番を目指して一番になって、みんなからあこがれてもらえるような選手になりたい。空手の良さを知ってもらいたい」と意気込む。空手は20年東京五輪の追加種目候補。8月の国際オリンピック委員会総会で、正式決定の期待がかかる。

「学生生活は楽しいこともつらいこともあるが、学生でしか経験できないこと。あきらめずにやりたいことをやり通してほしい」と、後輩たちにメッセージを送った清水さん。敵無しの世界女王が、新たな門出を迎える。

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