関西大学体育会野球部が春季キャンプを行う高知県の安芸市営球場に、同部の創部100周年と同地でのキャンプ50周年を記念するホームベースをかたどった石碑がこのほど完成した。

楠見晴重学長(62)と早瀬万豊監督(はやせ・かずとよ=57、82年経卒)、アドバイザリースタッフの山口高志さん(65=73年社卒)ら大学関係者と横山幾夫安芸市長(60)が出席した除幕式が6日、同球場で行われた。

安芸市営球場は、阪神2軍のキャンプ地としても知られている。関大野球部は阪神と同じ1965年(昭和40)から、3月上旬の10日間を南国の地で過ごしている。【写真上・記念碑を前にした関西大学楠見晴重学長(左)と横山幾夫安芸市長 写真下・早瀬万豊監督、山口高志さんら同部関係者が一同に会した】

この日の最高気温は19・6度。安芸ドームと呼ばれる屋内練習場もある。ミスタータイガースと呼ばれた同部OBの故・村山実さん(59年商卒)が阪神時代、気候の良さや施設の充実を誇る同市とかけ合い、関大の安芸キャンプが始まった。

除幕式で楠見学長は「野球部の輝かしい歴史も、安芸でキャンプさせてもらってこそ。連携を深め、野球部の発展とともに、安芸市と一緒に歩んでいきたい」とあいさつ。横山市長も「地元も関大野球部が来るのを楽しみにしている。キャンプ以外でもいろんな交流ができれば」と話した。

これまで1000人を超える野球部員が、安芸の地で汗を流した。早瀬監督は「先輩に厳しくかわいがってもらった思い出がある」。昨年まで阪神の1軍投手コーチを務めていた山口さんは「毎日〝朝が来るな〟と思いながら布団に入っていた」と、青春の記念碑を見つめていた。

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%92

返事を書く