関大生が出演 チケ完売!舞台「踊らせて恋」

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関西大学社会学部3回生の井戸川真子さん(いどがわ・まこ=21)が20、21日に吹田メイシアター小ホールで行われる市民参加劇「踊らせて恋」に出演する。チケットは両日に行われる3公演ともすでに完売。昨年は主役に抜擢されたシンデレラガールが、今年も舞台に立つ。

「踊らせて恋」は、吹田市の山田地区に伝わる「権六おどり」をモチーフにした舞台。山田村の円照寺を建てる大工の権六が、村の娘・お杉に惚れる民話が由来となっている。【写真・公演のポスターを持つ井戸川真子さん】

仕事が進まないのを見かねた村人が、お杉が寺のお坊さんに宛てた恋文を、うそをついて権六に渡す。喜んだ権六は寺を建てるというストーリーだ。権六おどりは、権六が落成した寺を見るしぐさが元になっている。

吹田市在住の劇作家・横山拓也さんが、現代風の恋愛劇に仕上げた。井戸川さんは、千里山地区の銭湯廃止反対運動を描いた2015年の舞台「湯けむりに花」でも、主役・ゆりえ役を務めた。

最初の舞台挑戦は、関西大学のインフォメーションシステムを見て応募。演劇経験ゼロながら大役を任された。「劇とかやってみたい…という感じでしたが、最後はやり切ったという達成感で号泣しました」と振り返る。

昨年7月のオーディションで「踊らせて恋」の出演者16人に再び選ばれた。関大生生活と並行し、同年10月から週2回の稽古に臨んだ。舞台では寺のお坊さんに片思いする一ツ松ノゾミ役を務める。

本番を目前に「初心者向けにもわかりやすい、吉本新喜劇しか知らないという人にも楽しめる劇にしたい。やっぱり恐怖ですが、ハッピーエンドにしたいです」と最後の仕上げに臨む。

出演者はセミプロの劇団員もいるが、素人の主婦や学生が大半を占める。「人前で話すことに抵抗がなくなった」と大舞台を経験して井戸川さんにも変化が。就職活動前の学生生活のすべてを、2日間全3回の公演に傾ける。

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