関西大学の2024年度入試が1日、スタートした。この日は工学系3学部をのぞく10学部で一般入試(全学日程)と共通テスト利用(併用)の日程が全国14試験地17会場で行われ、7472人が受験。千里山キャンパスでは、4599人が志願した。
午前10時20分から外国語(英語)の試験が行われた。第6試験場の第1学舎5号館E401教室では、受験生が祈るような気持ちで開始のチャイムを待っていた。
2月入試全体の志願者数は、7万1458人。前年度の7万6630人より4872人(6.4%)減った。社会(+18.8%)、政策創造(+14.8%)、外国語(+10.1%)、環境都市工(+22.9%)の4学部で志願者が増加したが、9学部で減少した。
志願者減は法学部の2657人減(-32.5%)、総合情報1738人減(-31.8%)で顕著だった。リクルート進学総研の2023年調査で、関大は関西圏の高3生が選ぶ志願したい大学で16年連続トップだったが、関関同立と称される4私大の中では関大だけが志願者数が減少した。
関西大学の入試担当者は、法学部と総合情報学部の志願者減について、前年2023年度の実質倍率が法は6.2倍、総合情報学部が7.0倍だったとして「倍率を気にして受験生が動かれているのではないか。関西大学は合格しづらく、合格しやすい他大学へ流れている。受験生に高く評価されていることが、志願者減の要因のひとつ」との見方を示した。
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