商売繁盛の神様「えべっさん」で知られる大阪市の今宮戎神社で、恒例の新春行事·十日戎(とおかえびす)が11日まで行われた。
「商売繁盛で笹持ってこい」のかけ声で知られる十日戎は、毎年約100万人が参拝。奉仕役の福娘が、縁起物の福笹を授けた。
福娘の座をめぐって、18~23歳の女性1964人が応募。約49倍の倍率をくぐりぬけた40人が2023年12月2日、大阪市内で福娘発表会に臨んだ。関大生からは5人が選ばれた。

料理研究家の土井善晴氏(66)や福娘出身で大相撲元大関朝潮の故長岡末広氏の夫人・長岡恵生さん(けい、59)ら審査員6人の前で特技や一発芸を披露。官公庁などを訪問する福娘代表3人を選び、関西大学外国語学部4回生の川崎こころさんが代表のひとりになった。
川崎さんは、ゆりやんレトリィバァさん(33=13年文卒)や3時のヒロイン·福田麻貴さん(35=11年商卒)が所属していたダンスサークル・SBCの出身。学生生活がコロナ禍で振り回されたとして「とにかくチャレンジできることは全部チャレンジしようと思った。そんな時に母親からすすめられた」と初応募。代表の座を射止める強運を見せた。

体育会ゴルフ部に所属する猪尾優愛さん(いお・ゆうあ、政策創造3)は、2度目の「挑戦で福娘に。「大学の先輩が福娘に選ばれ、キラキラしているのを見て憧れた。名前のように、優しくて周囲から愛される福娘になりたい」と笑顔。インスタグラムの広告で福娘を知った鎌田颯聖さん(かまだ・さつき、社会安全2)は、塾講師のバイトをしていて「受験も近いので、教え子の受験生にパワーを与えたい。周囲から笑顔がいいと言われる。笑顔や幸せを届けたい」と自負した。

安松実莉さん(みのり、人間健康2)は3歳からミュージカルを習い、ステージ上でイタリア民謡の「オーソレミオ」を着物姿で熱唱し、関西大学商学部OBで司会の桂文枝さん(80)を驚かせた。「巫女(みこ)になりたくて働きたいと思っていた。20歳の節目で、福娘になったことで自信が持てるようになりたい」と語気を強めた。


吉岡真愛さん(まい、経済3)は、関大の人気よさこいサークル・関西大学学生チーム〝漢舞〟(かんまえ)を引退したばかりで、新しいことに挑戦したかったという。文枝さんの前でソーラン節を披露し「漢舞のおかげ。誰よりも強い福娘に。もっと今宮戎神社を知ってほしい」と意気込んだ。
秋学期試験を控え、就職活動も本格化しキャンパスもそわそわするシーズン。5人は「福よ、届け!」と関大生や受験生に福娘パワーを送っていた。【佐野日向子】
【関連記事】
【動画】関大生から2人の令和5年度福娘が誕生!ひとりは代表に 選ばれたのはどんな女子?
【写真】ミスター&ミスキャンパス2023ファイナリスト8人は美男美女ぞろい!
【写真】2021年のミス関大北田理沙さんの笑顔がキュートすぎる!