関西大学が11日、吹田市山田南に新キャンパス「吹田みらいキャンパス」を開設し、同地で式典を行った。2025年4月に14番目の学部・ビジネスデータサイエンス学部を新設予定で、2024年4月には新しい国際学生寮「関西大学グローバルハウス(KU G-House)」の運用を開始。ラグビー部など体育会の一部クラブが、練習拠点を同キャンパスに移すことが決まっている。
芝井敬司理事長(67)は式典で「吹田みらいキャンパスと名付けたのは、ここで展開される教育研究の実践が、やがて吹田・摂津の地域から関西、日本へそして世界へとつながる、広がる。私たちの社会を幸せで豊かなものにしてくれる。そういう関西大学の思い、未来を期待しての命名」と、キャンパス名への思いを明かした。

吹田みらいキャンパスに設置予定のビジネスデータサイエンス学部は文理融合型で、1学年あたりの入学定員は350人を予定している。前田裕学長(67)は「ビジネスであるとかマネジメントであったり、企業であったりNPOであったり、いろんな場面があると思うのですが、その中でも施策立案ができる、あるいは課題設定、課題発見ができるような人材。そのツールとしての知識あるいは技能を十分に身につけていただきたいという発想」と、実践志向のデータサイエンス教育を展開するという。
関西大学は武田薬品工業研修所の土地、建物を3月31日に取得。寮や施設をほぼそのまま利用し、10月の引き渡し後すぐのキャンパス開設となった。国際学生寮・関西大学グローバルハウスは全244個室のホテルなみの設備で、性別を問わない「オールジェンダー」のエリアも設けられる。


テニスコート、グラウンド、クラブハウスが完備。体育会ラグビー部が練習拠点を吹田みらいキャンパスに移すことが決まっているほか、早ければ2024年4月にも複数の体育会クラブが移転する。千里山キャンパスとのアクセスが課題となるが、前田学長は学内に設置するレンタサイクルでの移動やシャトルバスの運行プランを明かした。
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