関西大学アイススケート部監督だった織田信成さん(35=15年文院修了)が、同部コーチだった濱田美栄さん(63)からモラルハラスメント(言葉や態度の嫌がらせ)を受けたとして1100万円の損害賠償を求め、濱田さん側も名誉が傷つけられたとして330万円の慰謝料を求め反訴した訴訟で、織田さんの敗訴が確定したことが17日、関係者の話で分かった。
【写真】織田さんと濱田美栄さん アイススケート部で2人は並んでいた
3月2日に、大阪地裁が織田さんの請求を棄却。会見やブログなどでモラハラがあったと主張し、名誉毀損(きそん)があったとした濱田さんの訴えは一部認められ、織田さんに約220万円の支払いを命じていた。16日が控訴期限だったが、両者とも控訴しなかった。関大リンクを舞台にした法廷での争いは、3年4カ月で終止符が打たれた。
2日の判決で、大阪地裁の松本明敏裁判長は「監督がコーチから批判的な意見を受けるのは社会通念上許される限り受忍すべき」とした。織田さんが会見やブログなどで主張したモラハラの内容が「客観的な裏付け」がないとして「濱田さんの社会的評価を低下させた」と指摘し、名誉毀損を認めた。
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