関大生や、関大出身者のスポーツでの功績をたたえる「2022年度関西大学体育振興大島鎌吉(けんきち)スポーツ文化賞」の授与式が3日、千里山キャンパスで行われ、関西大学出身で高校野球・大阪桐蔭高野球部監督の西谷浩一さん(53=93年経済卒)が受賞。記念講演を行った。

【写真】過去にはフィギュア界のレジェンド・佐藤信夫さんも受賞

名将が母校に帰ってきた。「大きな賞をもらい恐縮。この賞に恥じないように、子どもたちを育てていきたい」。甲子園で春・夏通算8度の優勝は史上最多。日本一の高校野球監督は、関大を「日本一の大学だと思っている。体は動かないが、心は若いまま。まさに青春。戻れるなら戻りたい」と母校愛をにじませ、凱旋を喜んだ。

30年前に関大を卒業。見違えるほど変わったキャンパスを見渡しながらも、応援団の学歌(校歌)斉唱を目の当たりにして胸が熱くなった。「応援団とか、変わってないものもたくさんある。関西大学に誇りを持ってきたが、卒業後はもっとよかったと思う。先輩、いろんな人に声をかけてもらえる歴史や伝統がある」と、関大の長い歴史に思いを寄せた。

記念講演に登壇した西谷浩一さん(写真提供=関西大学広報課)

高校選抜の監督としてブラジル遠征した際「関大ブラジル会」と名乗る卒業生が、現地で手作りの横断幕をつくり出迎えてくれたという。「(引率した高校球児から)選手の横断幕はないけど、監督の横断幕はある!と笑ってくれた」とのエピソードを引き合いに出し、人とのつながりの大切さを熱弁した。

西谷さんは「大学4年間は、人とのつながりを学べる大切な時間。毎日、一日一日を大切に。コロナでの苦しみを何年か分を取り返せるように。関大にいてよかったと思えるように、学生生活を大切にしよう」と、約250人の体育会学生らに向け金言を授けた。

18日開幕のセンバツ大会で、大阪桐蔭は連覇がかかる。「関大にいい報告がしたい。頑張ります」と、健闘を誓った。

大島鎌吉スポーツ文化賞は、1932年ロサンゼルス五輪・陸上三段跳びで銅メダリストになるなど五輪に3度出場した故大島鎌吉氏(1934年、当時の法文学部卒)の偉業をしのんで関大が創設した文化表彰制度。2021年度は西谷さんの教え子で元プロ野球・阪神投手の岩田稔さんが受賞。師弟で大島賞に輝いた。

現役関大生ではアイススケート部の片伊勢武(たける、法1)さんやアメリカンフットボール部の溝口駿斗さん(商2)、陸上競技部の亀田仁一路さん(じんいちろう、社会安全3)ら12人が受賞した。【佐野日向子】

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