「フィギュアスケート・全日本選手権」(26日、さいたまスーパーアリーナ)
男子フリーが行われ、須本光希さん(政策創造3)は131.07点、合計199.62点で15位だった。須本さんは「全日本選手権で引退してもいいかなっていう気持ちでこの会場に来た」と揺れる胸中を吐露しながらも、25日朝にプロ野球選手から激励メッセージをもらい「もう1回考え直して」と気持ちを切り替えた。自身のSNSで、メッセージを寄せたのは阪神の佐藤輝明内野手(22)だったことを明かした。以下、須本さんとの一問一答。
【男子フリー後一問一答】
-きょうの演技を振り返って
須本「ショートと同様にフリーも自分なりに楽しく演技ができ、スケートが楽しいっていうのはこの大会、練習も含めて試合も本番も含めて感じたまま、大会を終えられたかなと思います」
-体調不良を乗り越え、今日、大観衆の前で滑った思いは?
須本「やっぱり無観客試合が続いたのと、自分の体調のこともあり、満足する練習ができなかったというのもけっこうな日にち続いたので苦しかったんですけど、いっぱいお客さんがいる中で滑ることができて、本当に全日本選手権まで、フリーまで滑れてよかったなと思います」
-演技を終えて少し小さくうなずいているように見えた。そのときの気持ちは?
須本「ほっとした気持ちと、よく体調が全日本まで、このあとどうなるか分からないですけど、自分の体調がもってくれたことにすごく感謝して。あとは、やっと全日本選手権まで終わったなって気持ちで、たぶんうなずいていたんだと思います。
-体調はフリーを滑り終えるまでは体力的にきついという感じはあった?
須本「ショートが終わった日のあとくらいからやっぱり、体調のほうがよくなくて、きのうの練習、きょうの朝の練習、きょうの6分間練習、本当に、試合の緊張っていうのもたぶんあったと思うんですけど、本当、ピークなくらい苦しい時間だったんですけど、でもそれ以上に楽しいっていう気持ちもあったので、フリーまで滑りきれたのかなと思います」
-衣装は全日本のために新しくした?
須本「1回地方大会では着てるんですけど、全日本選手権に向けて、本当は1年間通して一緒の衣装だったんですけど、自分の気持ちの面で、全日本選手権はやっぱり特別な舞台なので、自分が気に入った衣装にしてもらおうとお願いしました」
-きょうの収穫は
須本「気持ち的には本当に、この全日本選手権で引退してもいいかなっていう気持ちでこの会場に来たんですけど、練習、本番通して楽しい気持ちと、きのうの朝にある方からメッセージをいただいて。全然違うスポーツの方なんですけど『お互い頑張りましょう』っていうメッセージがあったので、もう1回考え直して、来シーズンまた全日本選手権に体調を治して気持ちの面も気持ちよく大会に出場できればいいなと思います」
-ある方とは?
須本「野球の選手なんですけど。本当に思いがけないクリスマスプレゼントをいただいたので、きょうのフリーにつながる、気持ち的にもちょっと楽になったのでよかったかなと思います」
【男子SP後一問一答】
−きょうの演技を終えての感想を聞かせてください。
須本「あの…本当に、名前がコールされたあとすぐに、今まで1年間無観客っていうこともあったので、すごく暖かい拍手で、あの応援してくださる方がすごく多くて、本当に何か、何年ぶりかわかんないですけど試合がすごく楽しいなっていう、感じでほんと1曲終わったなっていう感じがしてます」
−前の試合で体調が優れないとおっしゃっていましたが、今の体調はいかがですか?
須本「そうですね、やっぱりまだ万全とは言えない…。あんまり西日本の後からも、まぁ結構期間はあったんですけど…あんまり、良くも悪くもなく、ほんとにその体調のまま、やっぱり運動するとやっぱりまだ…まぁ体調が良くない、ってのはあったんですけど、まぁでもやっぱり近畿ブロックに出た以上、やらないといけないっていうのはあったので、全日本、このさいたまスーパーアリーナで滑れたことに感謝したいなと思います」
−河野(由美)コーチから今日どのような言葉をかけていただきましたか?
須本「今あの、近畿ブロックが終わってすぐに、福岡の飯塚アイスパレス、えっと由美先生あきら先生に移籍ではないんですけど、少しお世話になってる…なっていたっていう形だったので、まぁ練習もよく見てくださいますし、まぁ練習通りでこっち来てからあんまり良くはならなかったんですけど、6分練習、でまぁ自分の納得できるジャンプがちょっとずつ戻ってきてたので、『悪くないから、しっかりやっておいで』っていうふうに、言ってもらいました」
−フリーへの意気込みを聞かせてください。
須本「まぁショートと同様やっぱり自分が楽しいと思える演技をして、自分がフリーのロミオとジュリエットを選んだので、心を込めて、滑り切れるように頑張りたいなと思います」
−憧れの羽生選手と同じ氷をシェアしながら練習して試合することで、何か新たに見えた景色や学んだことはありましたか?
須本「そうですね、やっぱり羽生選手が一緒のリンクで、初めて一緒のリンク。試合の時は初めて一緒に滑らしていただいたんですけど、もうほんとに言葉にできないくらいすごい…すごいって言葉しか自分の中では出てこなくて、練習してる時はやっぱりすごいなって思うのと、練習が終わった後、ホテルに帰ったりしてる時にほんとにあの、時間が楽しかったなっていうふうに自分の中で思えたので、新しい…今まで羽生選手の見えてこなかった部分とかもあったと思うんですけど、まぁ楽しかった、っていう気持ちが1番強いです」
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