高橋大輔さん

「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

アイスダンスのリズムダンス(RD)が行われ、関西大学KFSCの村元哉中(かな、28=16年人間健康卒)、高橋大輔(35=08年文卒)組は序盤の演技でまさかの転倒。63.35点で2位発進となった。首位の小松原美里(29)、小松原尊(30)組とは4.81点差で、北京五輪代表1枠をかけ25日のフリーに臨む。以下、かなだいカップルとの一問一答。【村岡すみれ】

【写真】2020年全日本選手権の名シーン…RDの演技終了後、氷上で抱き合う村元さんと高橋さん

-今日の演技を振り返って、いかがでしたか?

高橋「そうですねもうちょっと転倒があって、普段練習でもしたことないミスが出てしまって、ほんとに悔しい気持ちで…いっぱいです、ただそれだけです(笑)」

村元「もう悔しいの一言で(笑)、『やっちまった』って感じが…(笑)」

高橋「(笑)」

村元「あの〜ほんとさっき大ちゃんが言ったように普段しないミスだったので、ちょっとあの動揺したのと、あの…引きずってこう…」

高橋「そうです、後半ちょっと転倒してから引きずっちゃって」

村元「落ち着くまでがちょっと時間かかってしまったんですけど」

高橋「バラけたところあるんですけど」

村元「まぁほんとこれも経験の一つで(笑)。なので、まぁいい、あの…ま、良くはないんですけど、いい方向に持って…」

高橋「持ってけたら」

村元「うん。切り替えていきたいと思います」

− 何が原因で転倒してしまったんですか?

高橋「転倒は引っかかったのが原因なんですけど、まぁちょっとあのお互いの行く方向が違ったところでぶつかってしまって、ちょっと引っかかってしまったっていう形になります」

−フリーに向けてお願いします

村元「えっと…一日、空くので、少しあの…」

高橋「気持ちを…」

村元「まぁ気持ちの切り替える時間もあるので、ほんとにフリーは…もう…何も…」

高橋「そうですね」

村元「恐れず…」

高橋「うん…まぁなんか、まぁ失うものも無いなって形で、感じで、攻めて…」

村元「思いっきり」

高橋「攻めた気持ちで、思いっきりやれればなと」

− 転倒してしまったのは精神的な緊張感によるものでしょうか?

高橋「僕は今日はちょっと緊張感が高かったですね」

村元「そうですねえっと、私もまぁ…比較的落ち着いてはいたんですけどやはりなんか、全日本選手権ってほんとになんか特別な空気感というか、なんとも言葉にもあわ…あ、表…せれない…」

高橋「うん」

村元「なんかしにくい雰囲気があるんですけど、まぁたぶんすごい緊張してたのかなっていう感じはします」

− 高橋さんの緊張感は、全日本のプレッシャーか、あるいは北京を見据えてのプレッシャーによるものでしょうか?

高橋「まぁ…もちろんその…北京っていったところは頭のどこかにはありましたし、あとはまぁ今シーズン、あの2戦を終えてすごくいい形で終えれたので、まぁそれ以上のものをっていう気負いもあったでしょうし、まぁ色んなものの…が重なってやっぱりこの、まぁあとは全日本選手権でいい結果を残したいっていう気持ちとか、まぁそういう色んなものが重なってやっぱり緊張感は高かったかなとは思いますね」

− 長光コーチと濱田コーチからは演技前・演技後にどのような言葉をかけられましたか?

高橋「まぁ『私たちいるから力強いでしょ』みたいな感じで(笑)」

村元「そうそう(笑)」

高橋「濱田先生(笑)」

村元「そうだね」

高橋「言ってくださって(笑)。あのなんか、懐かしい気持ちだったりとか、なんかすごいやっぱり、今回ねコーチが、帯同できなかったので、なんかすごくこう、心強かったなと思ってます」

− キスアンドクライでは長光コーチとも高橋選手は言葉を交わされていましたが?

高橋「何交わしたかが僕もちょっと…」

村元「『絶対大丈夫、明日も頑張る』」

高橋「あ〜、言って…」

村元「あ〜、『フリーも頑張ろう』みたいな」

高橋「とか言ってたみたいです。(笑)僕悔しすぎて…なんかちょっと…」

村元「(笑)」

高橋「耳に入ってこなくて…(笑)」

− 今日はどの瞬間から緊張し始めたり、心境の変化が起きていましたか?

高橋「僕は今日結構朝から、朝当日から、たぶん落ち着いてはいたんですけど、そのたぶん緊張感高くて、5分間練習もちょっと…自分の中でバタついた印象があったので緊張してるのかなっていったところはありました」

村元「そうですね私は…曲が始まって…こう、1番最初に、あの…大ちゃんがあたしの足の下を潜るところがあるんですけど、結構あそこバランス崩してしまって、そこでちょっと『あっ』てちょっと、ガッて緊張が上がっちゃったのかなっていうのは、今考えると思います」

− 緊張している中で、リラックスするために何かお互いに声を掛け合ったりしましたか?

高橋「たぶん今日は僕の方が緊張してたので、哉中ちゃんからもう『楽しんで!』」

村元「(笑)」

高橋「みたいな感じで、すごい言葉をかけてくれてたんですけど、って感じですかね」

村元「いつものように」

高橋「(笑)」

− 先ほど転倒した瞬間について、『お互いの行く方向が違った』というのはどういう意味ですか?

高橋「まぁこう…一緒にこういう感じ(並走して)で行かなきゃいけなかったものをこう、ぶつかってしまって、僕がこっち(外側)にいってしまって哉中ちゃんがちょっとこっち(内側)に入ってきてっていう感じで、足が引っかかってしまって、ちょっと」

− 高橋さんがそう動いたのは、タイミングがずれてしまったからということですか?

村元「いや、えっと、今回のミスはたぶんあたしが大ちゃんのこう、読みを間違えてしまって、たぶん早めにこう…ツイ、あの、大ちゃんのツイズルがあったんですけど、そこで離れてしまったら減点なので、離れないようにこうグッて行ったら、たぶんこう…重なってしまって」

高橋「パーシャルステップってこう、どっかの一部が触ってないといけないっていうので、ところがあるので、まぁそれでちょっと離れないように、慎重になった分…重なり…(笑)」

村元「で、あそこがその…もうちょっとこう、いつもよりあの…カーブとかを調整して、あの…もうちょっとなんか正確にできるようにっていうところを練習していたところだったので、ちょっと…それがなんか…」

高橋「ちょっと不安要素が高いところではあったので…」

村元「不安要素が高くて慎重に行きすぎた結果たぶん…バーンてなっちゃったかなって感じですかね…」

− 小松原選手と4.81点差ですが、この点差をどのように見ていますか?また、逆転に向けて意気込みを教えてください。

高橋「そうすね、4点差は結構…(笑)」

村元「4、うん…大丈夫」

高橋「うん、大丈夫か」

村元「うん」

高橋「まぁでも…はい」

村元「あんまりあの、何点差とかを考えず自分たちの演技をするっていうことだけに集中したら絶対結果はついてくると思うので」

高橋「そうですね。はい、まぁ…」

村元「あまり考えず」

高橋「やるべきことをやるしかないといったところですかね。はい」

− 高橋選手はシングル時代にも代表選考会を経験されていますが、今回の代表選考会について緊張感など、シングル時代との違いはありますか?

高橋「うーん…。ま、…ちょっとやっぱり……まぁ違うのかなぁ…?(笑)」

村元「(笑)」

高橋「2人でちょっとその…プレッシャーを分け与え…わか、分かち合えるというか…やっぱりお互いがこう…なんて言うんだろう…やっぱり1人で背負うというよりお互いがこう自分たちの波長を合わせて、成果を出さなきゃ良いものができないっていうものがあるので、なんかこう、お互いを感じつつ、このプレッシャーを感じてるっていう形なので、そういった部分では今までとは違うところはあるかなとはいうふうには思います。はい。でも緊張しました(笑)」

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