関西大学千里山キャンパス

関西大学は6日、コロナ禍での学生への新たな支援策として「関大生未来支援プロジェクト」を開始すると発表した。

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卒業生で、情報サービス大手のオービック代表取締役会長兼CEOの野田順弘さん(まさひろ、81=61年経済卒)からの寄付金2億円を元手に、夢や目標の実現に取り組む関大生に30万円を支援する「ゆめサポ―夢実現支援金―」を創設。コロナの影響で、親の世帯収入が20%以上減少した学生に12万円を支給するほか、私費での外国人留学生に授業料を援助する。

「ゆめサポ」は、学生から提出された活動(夢)計画書を大学職員らが選考。関大生150~200人に30万円を無利子で貸与し、レポート提出により夢や目標の進展があったと判定されれば返済義務はない。関大生であれば応募OKで、大学関係者は「テレビの〝夢かなえたろか〟じゃないですけど、どんな夢や目標でも構いません」とした。

関西大学は修学支援の第1弾として、ひとり暮らし学生に一律5万円を支給。大学独自で約4億3400万円の支援を行ったが、5万円の支給対象外となった自宅生からは不満の声も上がった。関係者は「修学支援第1弾はターゲットを絞って批判もあったが、今回は絞り込みをしたくない」と、全学生を対象にしたプロジェクトを始動させた。

関西大学によると、個人からの2億円という巨額の寄付は、あまり例がないという。野田さんは近鉄百貨店に勤めながら当時の経済学部2部(夜間部)に通い、卒業後の68年(昭和43)にオービックの前身企業を設立。苦学生だった経験から「学びをあきらめてほしくない。退学者を出してほしくない」との思いで母校に支援を申し出たという。

米経済誌フォーブスによると、野田さんの資産は今年現在で約3360億円。日本16位のお金持ちで「ダノン」の冠名の競走馬を所有。妻のみづきさんも「ミッキー」の馬主として有名で、夫婦でG1レースを多く勝っている。スタートトゥデイの前澤友作社長も目じゃない超ド級の資産家が、関大生に奨学金を配る。

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