緊急事態宣言の延長で、閉鎖が続く関西大学千里山キャンパス

関西大学は13日までに、オンライン授業開始日の4月20日、授業で使用する関大LMSやインフォメーションシステムがつながりにくい状態が続いたことについて「システム障害ではなく、想定を超えるアクセス集中が原因」とした。

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ブームスポーツの取材に、関西大学のシステム担当者らが広報課を通じて回答した。大学の説明によると、約3万人の学生が自身の履修科目に応じた授業時間割に合わせ、関大LMSにアクセスすることを想定。授業開始に先立ち、通常運用時の5倍程度のログイン数に耐えられるよう増強していた。

4月20日午前中から想定を超えるアクセス集中や、関大LMSに保存した動画を繰り返しダウンロードするなどの負荷がかかり、レスポンスに遅延が発生。21日朝にはCPUコア数を増強したが、さらに前日を上回るログイン数があり、午後以降の動作が重くなったという。

22日朝にはCPUとメモリの増強を行うとともに、関大LMSの負荷を軽減する方法を利用者に周知。動画を関大LMSに直接アップロードするのではなく、別の外部システムから動画配信するなどした。インフォメーションシステムについては21日午後にシステムを増強し、その後は安定運用しているとした。

オンライン会議システム「Zoom」を使った授業で、担当者が定員上限100人の無料版を使用し、授業に参加できないという学生が多く出たことに関しては「Zoomの人数制限はZoom社の仕様で、契約手続きの問題もあり当初は100人まででした」と説明。現在は上限300人で、300人以上の授業も開講可能なウェビナー機能の契約準備を進めていることを明かした。

関西大学はアクセスの問題で、授業が欠席扱いになった学生に関しては教員に説明して判断を仰ぐよう求めているとした。

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