「フィギュアスケート・西日本選手権」(11月2〜4日、大津市滋賀県立アイスアリーナ)
2日に男子SP、3日に男子フリーが行われ、須本光希さん(すもと・みつき、18=政策創造1)はSP69・22点、フリー142・25点の合計211・47点で3位。表彰台に上がり、シニア転向後初の全日本選手権(12月19〜22日、代々木競技場第1体育館)出場を決めた。5位の中村優さん(なかむら・しゅう、23=政策創造4)、6位の本田太一さん(21=経済3)も全日本選手権に駒を進めた。
【写真】初々しい…2019年の関西大学入学式に出席する須本さん
フリーの演技後、氷上で足を押さえるしぐさを見せた。「ステップが終わって、クロスするのもしんどくて…。後半、足に疲れが出てしまうことは予想できなかった」。4分30秒を耐え切った須本さん。シニア転向後初のシーズンで、10月の近畿選手権Vに続く表彰台に立った。
全日本選手権への出場を目指し、8月にシニア転向を表明した。「去年全日本に出られなかった悔しさがあるので、今年は絶対に行きたい」。ジュニア時代は、勝たなければいけないという思いが大きかった。年末の頂上舞台で、シニアとして自分の演技を楽しみたいという気持ちになったという。

「(全日本の)目標は達成したけど、シニアになってからの今シーズンはしんどいシーズンだった」。メンタル面の弱さも口にした須本さん。演技前は飲み物を口にできないほどの重圧に、何度も襲われた。10月の近畿選手権からの約1カ月間「今シーズン1番練習してきた」と胸を張る練習量で、不安をかき消した。
頑張った自分へのごほうびがある。7日にさいたまスーパーアリーナで行われるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝、井上尚弥−ノニト・ドネア戦を現地で観戦するという。世紀の一戦のお宝チケットをゲットした須本さんは、ボクシング観戦が趣味。「このために頑張ってきた」と笑顔を見せた。
全日本ジュニア選手権を優勝した17年以来となる全日本選手権。「2年ぶりの全日本は本番の緊張感は覚えていないんですけど、勢いも違う。ふだん通り、結果を意識せずに頑張りたいです」。練習で確率が上がってきた4回転トーループ導入も視野に入れる須本さん。手に入れた全日本切符を〝ゴールドチケット〟に変えてみせる。【山本朝子】
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