関西大学アイススケート部監督就任会見で、芝井敬司学長(左)と手を取り合う織田信成さん=2017年4月11日

関西大学アイススケート部監督を退任した織田信成さん(32=15年文院修了)が9月30日までに、自身の公式ブログで「リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ(モラルハラスメント=精神的暴力)行為があり、その影響で春ごろから体調を崩すようになった」とつづり、退任理由を「多忙」とした関大の説明を否定した。大学側は同日、ブームスポーツの取材に「嫌がらせやモラハラは確認できなかった」と、織田さんの告発に反論した。

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蜜月関係だった関西大学と織田信成さんの間に、まさかの亀裂が走った。リンク上やテレビで見せる笑顔からは想像しがたい、衝撃的な言葉がブログに並ぶ。「このような対応はただただ悲しく辛いものでした」「事実とは違う内容が関西大学側から発表され、精神的に耐えられず、今回自分の口で説明する事となりました」。織田さんは、退任理由が「多忙」だからではなく、嫌がらせやモラハラであることを告発した。

織田さんは嫌がらせやモラハラの内容を記さなかったが、7月に弁護士同席の下、関大と話し合いをもったことを明かした。2カ月間回答を待ったが、調査結果は知らされなかったといい「このままでは何も変わらないだろうと半ば諦めた気持ちで、監督の職を辞する決意を致しました」としている。

関西大学は同日、織田さんのブログ告発に反論する書面を本紙などに送付した。書面によると、織田さんは7月1日、芝井敬司学長(63)に対し、所属事務所の担当者と弁護士が同席したうえで同部の指導方法に関する強い要望を伝えたという。

ブームスポーツの取材では、織田さんはこの場で「リンク上での嫌がらせやモラハラ」について話し、同部のコーチからの嫌がらせがあったことを訴えた。大学側は「誰が何をしたとか、どのような話し合いをしたのかはお答えできない」としている。

関西大学側は、織田さんとの話し合いに基づき、同部コーチなど当事者に聞き取り調査。「ハラスメントや嫌がらせはないし、関係者にもヒアリングして確認したが、そのような事実はなかった」とした。あくまで指導方法をめぐって部内で相違があったとし「(織田さんの)要望を受け入れることは妥当ではない」と結論づけたという。

織田さんへの回答前に監督退任の申し出があったとするなど、両者の主張は真っから対立。一方、退任理由を「多忙」としたことに関西大学は「リリースでは多忙とは記していない。記者とのやりとりや話の流れでそうなったかもしれない。反省している」とした。ただ、9日の監督退任に関する報道は、織田さんの所属事務所も了解しているという。

ブログでは「現役時代にはリンクまで建設して頂き大変お世話になったので、最後に学長への謁見を希望し辞意を伝えたいとお願いしました」としながらも、芝井学長との面談を望みながらかなわなかったとした。

芝井学長は文学部教授時代に、織田さんを同学部に入学させる決定をした一人。07年には副学長として酒気帯び運転の謝罪会見に同席し、頭を下げている。16年末に監督就任を要請した際には「織田くんは周りを明るくし、笑顔にさせるたぐいまれな素質がある。笑いと喜びを振りまいて欲しい」と話したが、真逆の状況に陥った。

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