関西大学は16日、公式ウェブサイトなどで、17日の千里山キャンパスの授業取り扱いについて学生に告知した。
吹田市内で警官を襲撃し、拳銃を奪って逃走中の容疑者が午前6時までに身柄を確保されない場合は午前中の授業が休講に(3限開始)。午前10時を過ぎても確保されない場合は、1〜5限の授業が休講(6限開始)になる。午後1時時点で容疑者が逃走中の場合は、終日休講になる。
課外活動についても同様の措置で、休講中は千里山キャンパスへの入構が一切禁止に。関西大学では「安全を最優先に考え、学生の皆さんは不要不急の外出を控えてください」と呼びかけた。
総合情報学部と社会安全学部、人間健康学部の3学部は1限から通常通り授業が行われる。台風や地震などの自然災害以外で、大学が休講措置を判断するのは極めて異例だ。
この日、同キャンパスで受験生や保護者など約1万人が参加予定だったオープンキャンパス「グリーンキャンパス千里山」が中止になった。
オープンキャンパスは午前10時から開催を予定したが、午前8時30分に中止が発表された。阪急千里山駅は、法学部などがある第1学舎に通う関大生が多く利用し、警官が襲われた交番がある同駅東口と千里山キャンパスは約500メートルの距離。大学が来場者の安全を考慮し、中止を決断した。
岐阜市からオープンキャンパス参加のため、大学に訪れた高校3年の男子生徒(17)は「早朝に家を出たので、事件のことも中止になったことも知りませんでした。ラーメンでも食べて帰ります。夏にまた来ます…」と肩を落とし、正門に山積みされた資料やパンフレットをもらっていた。
関大前では臨時休業する店舗が続出。ランドマークになっているボウリング場・フタバボウルも休館になった。上空にはヘリコプターが数機旋回。警戒にあたった警官が巡回し、いつもは平和な学生街がものものしい雰囲気に包まれた。
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