関西大学の2018年度卒業式が20日、千里山キャンパスで開かれ、13学部6384人の卒業生を含む約1万2千人が出席した。2015年4月1日の入学式は肌寒い雨だったが、天気に恵まれたこの日の気温は19.4度まで上昇。卒業生を送る在学生の歓声が、あちこちで飛んだ。
芝井敬司学長は送辞で、現役復帰した関西大学KFSCの高橋大輔さん(33=08年文卒)の活躍に触れた。「やりたいことがあるのなら、周囲に反対されてもぜひ挑戦してほしい。失敗したら、またその時に考えればいい。とにかく挑戦を続けていった方が道が開ける」との言葉を紹介した。
昨年12月のフィギュアスケート全日本選手権で、高橋さんの演技に胸を打たれたという芝井学長は「何度も失敗を重ねないと、夢の達成などできない。関西大学のキャンパスを飛び出して、皆さんは世界の舞台で大きな目標や夢をかなえてほしい」とエールを送った。
千里山キャンパス正門では、朝早くから「関西大学」と書かれた門標をバックに記念写真を撮ろうとする卒業生で大行列。一時は約90分〜2時間待ちになった。学内ではDVD付き2万1800円の卒業アルバム予約販売も開始。卒業生約3割の購入を見込んでいる。【村岡すみれ】
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