関西大学の芝井敬司学長（63）が、現役続行する関西大学KFSCの高橋大輔さん（33＝08年文卒）について「彼が望む、できる限りのことをしてあげたい」と、大学として引き続き全面支援する考えを示した。
芝井学長は昨年７月、高橋さんが現役復帰を表明した際、支援を約束していた。来季以降も氷上に立ち続けるスケーターの決断に「支援しない理由がない」と、33歳の挑戦を応援し続ける。
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学長を泣かせた。昨年末の全日本選手権での演技をテレビ観戦。「テレビにかじりついた。涙ぐみながら見た」と明かした。4年間のブランクをはねのけ、表彰台に立った高橋さんの姿に胸を打たれたという。
高校生だった高橋さんの関西大学入学を決めたひとりが、当時文学部長だった芝井学長だった。「17歳の頃を思い出した。32歳で復帰して、みんなに応援してもらって。練習の成果を発揮して2位。すごいと思う」と、アスリートとして深みを増す姿に目尻を下げる。
同じ関西大学KFSCの紀平梨花さん（16）の飛躍とともに、高橋さんの活躍には卒業生などから〝誇らしい〟との声が多数寄せられた。「大学の功労者。活動や活躍が与える影響は大きい。彼がやりたいことを支援できたら」と、現役生活を続ける限りサポートする。
20日の関西大学卒業式では、高橋さんの言葉を引用しながら〝理想の夢〟や〝高い目標〟を心に思い描くよう、約6300人の卒業生に訴えかけるという。夢と目標を追い求める異能のスケーターを、母校はずっと後押しする。
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