公開練習後に会見に臨んだ紀平梨花さん(左)と宮原知子さん=関西大学たかつきアイスアリーナ

宮原知子さん(20=文2)と関西大学KFSCの紀平梨花さん(16)が15日、関西大学たかつきアイスアリーナで練習を公開した。優勝した独でのババリアンオープン前に、プログラムを手直しした宮原さんは「自分の納得いく演技をして、すっきりシーズンを締めくくりたい」と世界選手権(3月20日・さいたまスーパーアリーナ開幕)へ向けて決意。この日の練習では、今季プログラムには組み込まれていないトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に何度も挑戦した。ブームスポーツでは、囲み会見での宮原さんとの一問一答を掲載する。【小野桃子】

       

-コンディションはいかがですか?

「ババリアンオープンから帰ってきて、まだ2日目の練習なので…その割には悪くないかなって思います」

-世界選手権まであと1カ月ですけど、どのように調整?

「プログラムの中で、きっちり要素をこなすって練習がいちばん必要だと思っているので、なるべく試合に近い形で、プログラムを通す練習をしっかりしたいと思っています」

-濱田先生から言われていることは?

「少しずつはジャンプも良くはなってきてるんですけど、まだ良い時と悪い時と、はまったりはまらなかったりなので、それがしっかりわかってくればいいねって言っていただいています」

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-世界選手権に向けて重点的に取り組んでいるところ、意識しているところは

「いちばんはジャンプをしっかり跳べるというか、きっちりしたジャンプを跳べるように。確実に跳べる練習をしたいと思っているのと、あとはスピンもステップもレベル4プラス加点がもらえるようにすることが大事なので、総合的に、全体的に練習したい」

-きょうの練習でトリプルアクセルを練習していた

「時間がある時には少しずつでも練習して、跳べるようになりたいなとは思っているので…1日ちょっとずつでもやるようにしています」

-世界選手権はどういうところを目標に置いていますか?

「一番の目標は自分らしいスケートをして、ショートもフリーもしっかり納得いく演技をすることなので、それを目指して頑張っています」

-世界選手権に向けての意気込みを教えてください

「ショートもフリーも、自分のスケートっていうのをしっかり魅せれるように、自分ができることをしっかりすべて出し切るっていうのが目標なので、それに向けてこの1カ月で、できるだけの練習はしっかり、すべてやっていきたいと思っています」

-ババリアンオープンではだいぶプログラムが変わったと思うんですけど、いつごろどんな狙いで変更になった?

「ババリアンオープンにいく1週間前…2週間前に、トロントに行ってからコロラドに行って、最初にショートを手直しして、コロラドでフリーを手直ししていただいて…。フリーは細かい振り付けの部分の手直しが多かったんですけど、ショートはステップを大幅に変えました」

-ショート特にステップでなかなかレベル4が取れない試合があると思うんですけど、そこについての改善や対策は?

「自分でもはっきりとした原因はわかってないんで、上半身の動きをたくさんもっと入れたり、あとクラスターっていうターンの3つの組み合わせがあるんですけど、それをいろいろ組み合わせを変えてみたりとか後ろで多めにターンを入れたりとか、そういうことをしながら…いろいろ組み替えて、やるようにはしています」

-ショートはスパイラルのところも変わっていると思うんですけど、見ているイメージもだいぶ変わってくる…やっている側は前後でどういう違いを出していきたいなというのはありますか

「最初はスパイラルのところも気にいったいたんで、なくなっちゃうのっていう気持ちもあったんですけど、けっこう同じようなスパイラルがたくさん入っているので、違う振り付けが入ることで、また違うイメージは作れるんじゃないかなと思っています」

-振付師の先生から提案があった?

「そうですね。どうしてもスパイラルを前のように、途中で入れると、スパイラルの前でステップが終わってしまっているように見られがちかなっていうことになって。もっとステップぽく見えるように、変えました。いちばんはレベル4を取るっていうことを目標にいろいろ変えています」

-練習の段階ではどのくらいの計画の中のどのくらいまで来ている感じですか?

「自分が理想としている完成形からすると、まだ30%くらいの感じかなって思っているんですけど、でも、すぐにポンポンって行けるタイプではないので、自分なりに少しずつ、改善していけたら。ジャンプに関しても、スピンとかに関しても、いろいろ向上していけたらいいなと思っています」

-トリプルアクセルをシーズンの中でも練習してるってのは何か心境の変化?

「前よりもアクセルもちょっと惜しくなってきたので、少しずつ量を増やして、なるべく…試合の期間は仕方がないんですけど、やらない期間を減らすようにしていったらもっと惜しくなってくるんじゃないかと思ってやってます」

-若い選手を意識しちゃう時はありますか

「やっぱり意識しない、って言われるとウソにはなるので、どうしても意識してしまう自分がいるにはいるんですけど、でもプログラムにはトリプルアクセルや4回転は入ってないですし、自分のできることをやることのは変わりはないので、自分だけの、自分の演技に集中することを常に意識してます」

-トリプルアクセルは誰かを参考にしている?

「映像見たりとかはたまにすることはあるんですけど、でも人と自分と感覚はタイミングも違うので、最後は自分でいいタイミングを見つけないといけないので、人を真似してというよりは、自分で探しながら見つけていきたい」

-トリプルアクセルを練習し始めたのは?

「昨年のオフとかにもやってて、ジスラン(・ブリアン)先生にアクセルの跳び方をみていただいた時に、そこからダブルアクセルを大きく跳ぶ練習とか…そういうのをして、少しずつ前よりも上がれるようになってきたので、回数つけてトリプルアクセルやりたいって考え始めました」

-(昨年)夏くらいから?

「もうちょっと前かな…シーズン終わってすぐアクセルやってたので…。本格的にはやったのは夏くらいかな。練習は少しずつやっていました」

-世界選手権で結果が欲しい、順位が欲しいってそういう気持ちはありますか

「もちろん結果は欲しいって気持ちはありますけど、今シーズンあんまり自分の中で良かったって思える試合がなくて、悔しいことが多かったので、とにかく順位よりも自分の納得いく演技をして、すっきりシーズンを締めくくりたい気持ちが強いです」

-あす(16日)関西大学の合格発表なんですが、新しい関大生にメッセージを!

「新しい大学生活でいろんなことを見つけてやっていくことになると思うんですけど、とにかく自分のやりたいことをみつけて楽しんで毎日過ごすことがいちばん大事だと思うので、何か自分の好きなものを見つけて頑張って欲しいです」

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