ガンバ大阪への入団が内定した黒川圭介さん。今季は大学に在籍しながらJ公式戦出場が可能に(撮影・白井康平)

関西大学体育会サッカー部のDF黒川圭介さん(21=法3)が、来季2020年シーズンからサッカーJ1・ガンバ大阪への入団が内定した。日本サッカー協会から特別指定選手に認定され、今季は大学とJリーグ両方の公式戦出場が可能となる。千里山キャンパスで行われた決意表明会見では、大学3回生でプロ入りを決断した理由を語った。

早くも次の〝ゴール〟を定めていた。関大生生活を1年残し、ガンバ大阪への入団を決めた黒川さん。すべては、東京五輪出場のためだ。「早い段階から決めて(ガンバで)練習参加したり試合に行ったりして、壁にぶつかったりとか高いレベルの課題を見つけることで、自分の目標に近づくのかなと感じたので決めました」と決断理由を話した。

【写真】関大サッカー部の前田雅文監督は稀代の〝メモリアル男〟だった!

昨年8月、ガンバ大阪の練習に参加。日本代表DFで、大阪桐蔭高の先輩でもある三浦弦太選手(23)から〝自分の目標から逆算して考えることが大事〟とのアドバイスを受けた。

「東京五輪に出ることが目標であれば、このタイミングで(ガンバ入りを)決断するのがプラスになるって感じたので」。今季は特別強化選手として、関大生としてJ公式戦に出場。正式入団となる2020年シーズン開幕からすぐにピッチに立ち、東京五輪へ向かう青写真を描く。

ガンバ大阪は、同部の前田雅文監督(36=05年社会卒)の古巣。ルーキーイヤーに、自身のプロ初ゴールが、Jリーグ1万ゴールとなるメモリアル弾を放っている。黒川さんは「関大生である以上は関大サッカー部が優先だという話はしている。ガンバに行くことによっていろいろ学べることもあると思うから、経験してこいって後押ししてもらいました」と、監督から両立への理解も得た。

関西大学のクラブ・サークルの中でも、厳格すぎる修得単位ルールを定めているサッカー部。4回生時の黒川さんは、授業に出なくても卒業できるという。「法学部は卒論がなくて…助かりました(笑)。サッカー部のためにもガンバ大阪のためにも、力になれるように頑張りたい」。青黒のユニホームに袖を通し、グッと拳を握った。

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