関西大学の第41回統一学園祭があす11月1日、千里山キャンパスで4日間の日程で開幕する。1978年(昭和53)にスタートした秋の祭典は、平成ラストイヤーに初の来場者数10万人を目指す。
サークルやゼミ、学生団体による195の模擬店が出店するほか、2日にはKEYTALK、キュウソネコカミが〝対バン〟形式の学園祭ライブ。1日にはスーパーマラドーナ、アキナ、吉田たちによるお笑いライブを開くほか、4日はタレントのベッキーさん(34)が来学する。
2日には大阪・MBSテレビの人気番組「ちちんぷいぷい」の司会者で、フリーアナウンサーの山本浩之さん(56)が来学することも決まった。千里山キャンパス内でロケを行う予定で、トレードマークの禿頭が秋の陽光を照らす。
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統一学園祭常任委員会委員長の佐藤佑樹さん(21=経済3)は「実行委員の仲間たちの頑張りや、来てくれるお客さんの笑顔を思えばどんなしんどいことでも耐えられた」と準備が進むキャンパスに目をやった。4日間の開催にこだわり、1日減を主張する大学側と粘り強く交渉。約750人学園祭実行委員が約1年間、統一学園祭の成功のために動いてきた。
今年の統一学園祭のコンセプトは「Join us!!! あなたが居て はじまる学園祭」。史上最多だった昨年の9万人を超える来場者の〝大台〟達成に向け、さまざまな試みを行ってきた。ツイッターやインスタなどSNSを使った広報活動には、フィギュアスケート女子の宮原知子さん(20=文2)も協力。実行委員がラジオ番組に出演してのPRや、梅田のHEP前ビジョンを使って来場を呼びかける告知も始めた。
ひとりでも多くの人に、足を運んでほしい。コンセプトの〝あなたが居て はじまる〟との言葉に、すべての思いを込めた。同委員会財務局長の越智陽菜さん(おち・ひな、21=文3)は「1年かけて学園祭をつくり上げて来た私たちの思いを知ってほしい。純粋に学園祭を楽しんでいってほしい」と語気を強めた。
キャンパス内の警備などを担当する事務局長の荒木優喜さん(20=商3)は、2年前の統一学園祭での苦い経験を振り返る。車いすに乗った障がい者が来場しながら、人でごった返すキャンパスを目の当たりにしてすぐに帰ってしまったという。「満足してもらえる障がい者専用の駐車スペース拡大や、来場していただいた時に移動しやすいよう、迅速に対応できるようにしています」と〝バリアフリー〟な学園祭を心がける。
「一生懸命つくり上げて来た。学生の頑張っている姿や関大生の良さ…いろんな人を見て欲しい」と佐藤さん。悠久の庭ではあすからの本番に向け、メイン舞台となる中央ステージの組み立て作業が急ピッチで進んでいる。
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