ドラフト会議のテレビ中継を見守る山本隆広投手(撮影・白井康平)

25日に行われたプロ野球ドラフト会議で、関西大学野球部の150キロ右腕・山本隆広投手(21=人間健康4)は、注目を集めながら名前が呼ばれなかった。

昨年は、巨人が経済学部4回生だった小山翔平さん(22=18年経済卒)を育成ドラフトで指名。関西大学から阪神・岩田稔投手(34=06年文卒)以来のプロ野球選手が誕生したが、2年連続はならなかった。

関西大学千里山キャンパス東体育館のミーティングルームには25日夕方、学生約30人や報道陣が集まった。午後6時すぎには山本さんや同部の早瀬万豊監督(はやせ・かずとよ、60=82年経済卒)も現れ、ドラフト会議のテレビ中継を見守った。

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3巡目、4巡目…となるごとに、画面を見つめる表情が厳しくなっていったが、下位指名なら迷わず社会人野球へ進む腹づもりだった。6巡目あたりになると苦笑いで「また2年後」と話した。

山口高志2世と呼ばれ、17年の関西学生野球秋季リーグ・近大戦では、完全試合を達成した山本さん。社会人野球のマウンドへ活躍の舞台を移し、2020年ドラフトで捲土重来を期す。【白井康平、小野桃子】

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