社会学部では心理学を専攻して、推測統計を学んだ。かなり勉強したというが、就活の時期になっても何もしなかった。「大学も4年遅れで入ってるんで、公務員試験だけ受けましたね」。本気になったら…!?資格の大原で受けた公務員模試は、学科で1位だった。

「たかだかゆるキャラ、ふるさと納税の世界ですけど、勉強しなきゃ勝てないですよ。推測統計とか心理学とか非常に役に立ちますし。全部本読んで研究するんですよ」。勉強熱心で、読書家な一面をのぞかせる。【写真上・東京で行われた芸協らくごまつりに出演したしんじょう君をアテンドする守時健さん(右) 写真下・須崎市役所元気創造課に現れた!?あわび先生】

関大生時代に、友人と訪れた須崎市を就職先に選んだ。26歳の時だ。「いまはファンがすべてですね。ファンの皆さんが喜んでくれるので。31のおっさんが、全国をゆるキャラ連れてうろうろPRしてるんですよ。ほっほっほほほー」。最近バツイチになったと聞きますが、ヤケじゃないですよね!?

いつかはパリで運転手をすることが夢だ、とつかみどころがない。「パリで不法移民がタクシーしてるって風情がないですか?不法移民になってタクシーの運転手してて。あ、須崎にはしばらくはいるつもりですよ」。最終的な目標は、須崎市民の暮らしを少しでも良くすることだ。

須崎市の楠瀬耕作市長(57)は、つかみどころのない男ですよ…と笑う。守時さんを初めて見た時は〝まじか!〟と目を疑ったという。「彼、僕より政治家ですからね。パリにも連れてってくれると思ったら、連れてってくれないし。もう彼は全部ひとりでやってるんで、口出ししないようにしてますわ!」と、型破りすぎる公務員生活を〝黙認〟する。

守時さんは写真に写る際、大仏を被る。あわび先生というそうだ。あわびと名乗り始めたのは高校生の時から。「クラブミュージックであわびあわびーって繰り返すちょっと下品な曲があって。あわびってなんかいいなぁって思って、そっからなんでもあわびって名にしたんですよ」

日本一になったゆるキャラ以前に、あわび先生という大仏キャラクターを生み出していたことになる。ずるい。ある時はあわび先生。またある時は、しんじょう君のアテンド。そして素の守時健。なにがホントか、なんかどうでもよくなる。次はどんな、新たな伝説を創るのだろう。AWABI TAXI。いつか乗ってみたいなぁ。【山本朝子】

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