23日に起きた大阪府北部の大規模停電で、関西大学千里山キャンパスにも影響が出た。

社会学部がある第3学舎以外の建物で、午前10時30分まで停電。阪急関大前駅とキャンパスを結ぶエスカレーターも停止した。体育館などの冷房設備も使用できず、熱中症の恐れがあるためクラブ・サークル活動を中止。すでに登校していた学生には、大学職員が帰宅を促した。

夏季休業期間中のため授業などへの大きな影響はなかったが、教員免許更新の集中講義は第3学舎へ教室を移動した。午後5時まで学内システムなどがダウン。総合図書館をはじめとする4つのキャンパスの図書館が休館した。

関西大学広報課によると、理工系学部の研究室やイノベーション創生センターで使われる実験設備などは非常用の電源があるため、影響はなかったという。同課が入る関西大学会館も停電。職員は「暑くてうちわであおぎながら仕事していました。こんなことは初めてです」と話していた。

千里山キャンパス内の関西大学生協全店舗で臨時休業。ファミリーマート関西大学店の店先には「停電の為に臨時休業させて頂きます」との告知が貼られた。スターバックスコーヒー関西大学千里山店では、時間を短縮して営業した。

関大前通りがある千里山東1丁目や、下宿生が多く住む山手町の大部分では停電せず、店舗などに大きな影響はなかった。【写真・臨時休業のお知らせが貼られたファミリーマート関西大学店=撮影・白井康平】

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